先日、偶然採集したタコの幼体。

 

 

あまりに可愛いので飼育を開始したわけだが、

色々調べた結果、確証は無いがマメダコかな~という気がする。

 

胴体に対して明らかに長い手足、

表面がつるっとしていて突起が無い、

肌色というより赤味が強い、

などの特徴からやはりマダコ系ではなさそう。

 

水槽内を観察するに、

バラされているのは相変わらず全てカニであり、

エビなど、カニ以外の甲殻類はやはり全く捕食していないようだ。

 

さて、この子を水槽に投入した数日後、

今度は来るべきハタ幼魚シーズンに備えて左衛門佐オリジナルトラップ、

”クエマンション”のメンテをしていた左衛門佐の前に、

またしてもエイリアンような軟体生物が現れた。

 

そう、タコだ。

 

 

ちっちゃ!!

 

色素胞はあるがまだ完全に色着いてないね、この子。

大きさは先に採集したタコスケと同じぐらいなのにまだ透明。

内臓までスケルトン。

 

ただ、胴体と手足の比率がタコスケと全然違うので

タコスケとこの子は別種のタコということが一目でわかる。

 

ふ~む。。。

 

パッと見ではマダコ属に見えるね。

ただ、正直左衛門佐はタコ・イカみたいな軟体動物には

さほど詳しくない。

イカ・タコ類は左衛門佐の趣味的には興味をそそられる、

そそられないのギリギリでストライクゾーンってとこだからだ。

 

飼育の記憶も軽く10年以上前のものしかない。

確か可愛がっていたイイダコに脱走されて死なせてしまい、

悲しみのあまりもうタコの飼育はヤメ~ってなったのが最後だったと思う。

それ以降はミミイカやコウイカを飼育したことはあっても

(イカは脱走しないので)

タコは飼育していないハズ。

 

ただ、古い記憶を遡ってみると、

こうした透明なタコの赤ちゃんとかイセエビの幼体(ガラスエビ)は

イケスやらクエマンションやらにくっついて

よく上がってきた記憶がある。

当時は何も考えずそのまま浜名湖に戻していたが、

それは確かイケスやクエマンションのメンテをするこの時期だったように思う。

今考えるとマダコの産卵時期が初夏だからだろうか。

 

しかし、それとは別にもっともっと古い記憶の中に、

1月とか2月とか、

冬の厳寒期にタコの赤ちゃんを採集していた記憶もあるのだ。

その採集方法は表浜名湖の少し水深のある、

潮通しの良いミオ筋に落ちている牡蠣殻を拾い上げ、

船のデッキの上に海水をかけながら並べておくと、

牡蠣殻の中から小さなタコの赤ちゃんがはい出てくる~

というようなものだった。

小1時間もあれば爪の先ほどの小さなタコの赤ちゃんが

10匹ぐらいは簡単に採集できたものだ。

でもそのタコの赤ちゃんはどんなに小さくても

タコスケのように既に色が着いていたと記憶している。

とすると…、あれは全てマダコではなく、

マメダコの赤ちゃんだったのだろうか。。。

 

タコに限らずこうした浜名湖で採集した生き物はこまめに撮影し、

画像を保存していたのだが当時のPCのHDがクラッシュした際、

こうした貴重な画像も全て失われてしまったので

今となっては確かめる術が無い。

左衛門佐の記憶ほどアテにならないものはないのだ。

 

とりあえず今回採集したタコの赤ちゃんは

”ハイパータコスケ”と名付け、

これも水槽で飼育することにした。

こんなまだスケルトンなタコの幼体を無事飼育できるかわからないが、

天敵が多すぎる自然下で生き残るよりもまだ左衛門佐が飼育に成功する確率の方が

高いんじゃないかと思うのでこの子にはしばらくウチの子になってもらおう。

できれば頭の大きさが2cmぐらいまで育てて浜名湖に返したいね。

 

 

牡蠣殻の奥で、もはや何の生物かわからなくなっているハイパータコスケ。