GWも終わり、いつものルーティンワークへと戻った左衛門佐。
早く仕事リタイアして可愛いにゃんこ達と毎日のんびり
隠居生活したいな~なんて考える毎日。
それまではリタイアするまでの毎日、癒しのにゃんこ達以外にも
日々の楽しみを見出さなければならない。
さて、先日水槽へと投入された小さなタコの幼体。
通称タコスケ。
毎日脱走していないか水槽を覗くのだが・・・。
いつも見えるのは牡蠣殻の隙間から見える小さすぎる吸盤だけである。
昼間に覗くと大体いつもこんな感じ。
襲われないよう、入口を吸盤のついた腕で塞いでいるみたい。
寝てるのかな?
たまに起きていて隙間から目だけ出して辺りを観察しているときもある。
逆に夜は巣穴から出ていることが多い。
左衛門佐は毎日朝2時30分起床、
3時に家を出て3時半前から仕事を開始するのだが
(市場の朝は早い)
まだ暗いその時間だと大抵巣穴から出ていることが多い。
夜が狩りの時間なのだろうか。
いきなり電気が点いてフリーズしたタコスケ(表)。
いきなり電気が点いてフリーズしたタコスケ(裏)。
タコスケの為に水槽の中には当然タコの好きな餌が入れてある。
現在入れているのはカニ・エビ・??の甲殻類3種である。
入っているのはスジエビ系3種ほど、カニがショウジンガニ系とイソガニ系の2種。
あとはハサミの長いカニだかエビだかよく分からない甲殻類??。
(頻繁に見かけるのでネットで調べてみたが意外にもすぐには種類がわからなかった)
大きさもちょっと小さいかな~からちょっと大きいかな~まで様々。
多種揃えて入れてある。
左衛門佐の水槽の場合、どの魚も(殺し屋のクエは除く)
その生態や習性を観察したい研究的な意味合いも強いので
いろんな餌入れといたから自分で好きな餌を狩って食べて。
と、より自然に近い状況にすることが多い。
飼育魚はいつも同じ餌を与えられると仕方なくそれを食べることに慣れるが、
ヒラメにせよクエにせよタコにせよ、
水槽内に色んな餌がいて選り好みできる状況にある場合は
”必ず” 、
人間と同じように ”自分の好きな餌” から食べる。
今回のこの小さすぎるタコの場合、
今のところ”カニ”しか捕食していない。
バラされている残骸はいつも全てカニのみである。
・・・。
ってかさ!!
タコってエビ食べないの??
今のところエビは完全にガン無視である!!
(ワシが男塾塾長、江田島平八である!!)
じゃあ何で餌木でタコ釣れるのYO!!
う~ん、昔(かなり大昔ね)
マダコの幼体やイイダコ飼育してた頃は何の疑いもなく
採集しやすいカニだけを与えて、
「おー!!、喰った喰った!!」
なんて言ってたからなぁ。。。
でもTVでタコがイセエビ捕食してるシーンとか観たりしてたから
タコはきっとエビも好きなんだと思い込んでた。
でも水槽の中にカニがたくさんいる今の状況では
この小さなタコがエビを捕食しそうな気配はまるで無い。
タコは瓶の蓋が開けられるほど知能が高いので
よりその習性というか食性が強く出るんだろうね。
今観察する限りでは水槽の中にたった1匹でもカニが残っている限り、
きっと他の餌に手出しはしないだろう。
今日、帰宅して水替えしようかな~とタコ水槽覗いたら・・・。
いつもの牡蠣殻の巣穴にタコスケの姿が無かった。
水槽のどこを見渡してもタコスケの姿は無い。
牡蠣殻の隙間に・・・いつものタコスケの姿がありません・・・。
うわあああーーーーー!!
もしかしてコレ!!
コレ!!!!!!
ヤラれたか!!!!!
ヤラれてしまったかあ!!!!!!!
かつて(大昔ね)、とても可愛がっていたイイダコに脱走され、
干からびて死んでいるのを発見した時のトラウマが蘇る。
(左衛門佐が以降タコをほとんど飼育しなかったのはコレが原因)
うわ~~~、マジか!!マジか!!!!
と思ったがちょっと待て。
俺はもう昔のケンシロウ・・・じゃなかった左衛門佐ではない。
あれから数えきれないほどのたくさんの魚を飼育し、研究した。
脱走されないようにしっかりと蓋をし、
水の入った重たいペットボトルを2つも載せて脱走対策をしていたハズだ。
逃げ出すハズは無い。
パッと見、どこにもいないので居るならフィルターの裏だろうな・・・
と思いながらフィルターを浮かせてみたら・・・。
やっぱり居た。
フィルターの裏に張り付いていた。
大好物のカニを追って、ここに潜りこんだのだろうか。
ふぅ、焦らせんなよ・・・と思いながら半分ほど水替えした。
タコは水が悪くなると脱走しやすくなるからだ。
もちろん今日は雨が降る予報だったので海水は昨日のうちに汲んでおいた。
小さいくせに世話をやかすヤツだ。
めっちゃ可愛いけどな。
嫁さんはいつも、
「ねえとうちゃん、ウチの水槽はどうしていつも土管とか牡蠣殻しか見えないの?」
「つまんない。」
と言う。
うーむ、確かにそれはそうだね。
左衛門佐も魚の見えない水槽に意味はあるのだろうか?とも思うが
少なくとも左衛門佐個人にとっては意味がある。
きっと、この感覚は少年の頃、
野山を駆け回ってカブトやクワガタを掴まえたり
小川でザリガニを捕まえたり、フナやハエを釣ったりした経験のある人には
解ってもらえるのかもしれない。
左衛門佐にとっては、例え土管や牡蠣殻しか見えずとも
この水槽の中にクエやタコが居る!!というその事実が想像力を掻き立てるのだ。
確かに・・・。ただの土管ですね。(でもちゃんと中にクエちゃんが居ます)
昔、虫が大嫌いなくせにオオクワガタを飼育するのが大好きな知人がいた。
(何故かクワガタやカブトだけは好きだった)
アシナガバチが近くに寄ってきたぐらいで大声を上げて大騒ぎするような奴だった。
それなのに、
「この幼虫、今〇〇グラムなんだよ~。きっと大きなオスになるよ・・・。」
なんて嬉しそうにイモムシの体重を測っていた。
多分この幼虫が蛾の幼虫とかだったら間違いなく雄たけびを上げて
大騒ぎしていたのだろうと思うが、
きっと彼の目には白い大きなイモムシがカッコイイ、
オスの大きなオオクワガタの成虫に見えていたのではないだろうか。。。
ウチの嫁さんも何も魚の見えない水槽に疑問を感じつつも
左衛門佐の中でいつまでも消えない”少年の心”を理解してくれてるから
家の中にいくつも水槽を置くことを許してくれるんだろうね。
本当に有難いことです。。。