気が付けば5月も下旬。

ここ浜名湖のヒラメ、マゴチのベストシーズンなのだが・・・。

相変わらず流し釣り用の活き餌が無い。

先日も意を決してアジ狙いでサビキで出撃したものの・・・。

やっぱりボ〇ズ。

あひあ!!

 

ベストシーズンだけあって浜名湖のヒラメとマゴチの状況は絶好調らしい。

ヒラメはそれほど数は出ていないらしいがとにかくサイズがすこぶる良く、

釣れてくるヒラメのサイズは皆ロクマルクラス、ナナマルクラス以上の座布団ばかりだそうな。

腕のいい顔馴染み達は軒並み皆、デカいヒラメを手にしてホクホク顔だ。

昨日たった2匹しかないキスの餌で71cmのヒラメを仕留めてきた隣家の師匠(流しの方ね)も

友人の釣ったヒラメは67cmでワシの方が大きかったとか言ってニコニコ顔だった。

 

「お前さんならやりゃあ釣れるで早よキス釣っておいでん。」

 

マゴチの方はさらに輪をかけて絶好調で、

雄踏方面にに船を留めている市場関係の知り合いの連中は毎回、

ゴーマル後半~ロクマルクラスのマゴチをボコボコに釣ってきている。

 

「マゴチ毎回大漁だよ!!早く釣ってきな!!」

 

そんな羨ましい話を毎回、”ほえ~・・・。”

と聞かされている左衛門佐。

そうは言ってもねぇ。。。

確かにこのベストシーズンなら活き餌さえあれば

左衛門流でヒラメもマゴチもボコボコにしてやる自信があるが、

その前に餌のアジやキスが釣れずに

逆にフルボッコにされてしまっているのだからどうしようもない。

 

仕方ないのでいつものようにクロダイ釣り。

仕事と潮の関係で1時間半ぐらいの短い釣りだったけど

6枚掛けて5枚獲れた。

1枚はキビレだったけど。

でもやっぱり今日イチの魚は絶対にバラすのな。

レバードラグ強の状態からガンガンにドラグ引き出す魚なんて滅多に無いんだけど。

くっそ~、あのタイ、余裕で50UPだったろうな。

 

1枚目。キビレ34cm。

 

2枚目。クロダイ43cm。

 

3枚目。クロダイ45cm。

 

4枚目。クロダイ38cm。

 

5枚目。クロダイ50cm。

 

釣れたクロダイはやはり全てアフターだった。

”ある日”を境にしてそれより前に釣れた魚は100%全てプリスポーン、

それより後に釣れた魚は100%全てアフタースポーンだったことから、

浜名湖のクロダイはヒラメやマゴチのように成熟した小規模な個体群ごとに産卵するのではなく、

そのエリアに生息するほぼ全てのクロダイが、

いっせーの!でタイミングを合わせて産卵していることが判った。

クロダイの生態に関しては左衛門佐もまだ知らないことが多い。

アサリの天敵であるツメタガイを多く捕食しているその食性といい、

まだまだ興味深い研究と調査が出来そうだ。

 

さて、そんな左衛門佐の今の一番の興味は水槽の小さなヒラメちゃんである。

すくすくと成長するこの小さなヒラメが可愛くて仕方ない左衛門佐。

やはり自分の一番好きな魚を飼育するのは研究目的でなくてもとても楽しい。

そんな小さなヒラメの為に今日も必死で餌を捕ってきた左衛門佐。

(流し用の餌もそれぐらい必死で釣ってこいよ。www)

今日のヒラメちゃんのご飯はコレである。

 

 

やはり小エビよりも小魚を好んで捕食するヒラメちゃん。

ヒラメも幼魚の間はエビを好んで捕食するのだが、

目の前に小魚と小エビを両方用意して、

どっちでも好きな方を食べていいよ。と言うと、

やはりヒラメはエビよりも小魚の方を先に食べる。

 

この小さな小魚、なんの稚魚だろうと思っていたが

調べてみるとどうやらボラの稚魚であることが判った。

ボラの稚魚ももうちょっとだけ大きくなり”ハク”と呼ばれるぐらいのサイズになると

少し平たくなってピカピカになるのだが

これぐらいのサイズだとこれまた全然魚型が違うのね。

 

水槽の中の餌の数が少なくなり、

狩りに成功することが少なくなってきたヒラメちゃん。

砂の上に出て獲物を探している時間が多くなったヒラメちゃんの為に小魚投入。

 

 

既に臨戦態勢だったヒラメちゃん。

瞬く間に5匹捕食。

投入した小魚の数が多かったせいか、

捕食は全て”待ち伏せ”だった。

追いかけて捕食するのではなく、

目の前に来た餌に”バックンチョ!!”と食いつく感じ。

昔から左衛門佐が持っている興味の一つに、

ヒラメはどういう時に”追い食い”で捕食し、

どういう時に”待ち伏せ”で捕食するのかという疑問がある。

でも正直この疑問はこれだけ長年ヒラメを飼育・観察・調査・研究してきた左衛門佐でも未だにわからん。

水槽やイケスの中で観察する限りだと、

餌の数が少なくてかなり腹を空かしているケースは水槽のかなり上方まで

餌を追って捕食するケースが多く、

逆に水槽の中を餌がウヨウヨ泳いでいるようなケースだと

待ち伏せで捕食するケースが多いように見受けられる。

ただ、これが流し釣りでの経験を加味するとそうでもないんだよな。

明らかに”追い食い”で食ってきたと思われるヒラメが水面近くで

腹一杯に食っていた大量のベイトを吐き出すことが多々あるからだ。

マゴチもそうだが捕食に関してはヒラメは気まぐれとしか言いようがない。

 

イセエビのエビ丸はまた脱皮した。

脱皮までのスパンは1か月も無いような気がする。

それにしてもこの抜け殻、見事だよねぇ。。。

これだけ長い髭、よくこんな完璧に脱げるよねぇ。

脱皮すると一瞬えび丸が2匹になったように見えるので結構ビビる。www

 

完璧な抜け殻。凄いよね。

 

隣家の師匠や周りの連中にハッパかけられまくってるから

そろそろマジで活き餌確保しないとな。

ちょっと真剣にやろう。

師匠が言うにはキスなら2~3匹は釣れるよとのこと。

せっかくのチャンスだから左衛門佐も1枚ぐらいロクマルかナナマルのヒラメ釣りたいよねぇ。

3匹ぐらいキスがあれば1枚は獲れると思うんだけどな。

よし、マジで頑張ろう。。。