今日は仕事が暇で早く帰ることができた左衛門佐。

玄関に入り、チラリと水槽を覗くと、

マハタちゃんはタコツボから出て優雅に泳いでいた。

 

しばらく様子を見ていたが・・・。

うん、かなり回復出来たみたいだね。

状態良さそう。

可哀想なぐらいにボロボロだった尾びれも9割方、再生されたようだ。

 

・・・・・・。

でも・・・ちょっと待って?

餌に入れといた小ハゼ・・・居ない??

 

2代目のクエちゃんが食べ残していった小ハゼが20匹弱、居たはずなんだけど。

もしかしてこの子、もう全部食べちゃった??

 

 

・・・お前、食欲旺盛だな。

まあ、前のクエちゃんが小食すぎってのもあったから

これぐらいのペースで食べても全然不思議じゃないんだけど。

 

確か中型イケスにまだ小ハゼ残ってたから入れてやるか。

でもその前にまた半分だけ水換え。

大型イケスと違ってこの水槽の水替えはバケツ1杯で済むから助かる。

 

突然の水替えで警戒色MAXのマハタちゃん。

 

あっという間に水替え終了。

ライトを落とし、しばらくじっと観察していると・・・。

おっ、タコツボから出てきた。

安心したのか、警戒色から通常色へ。

タコツボの周りをゆ~っくりと上下に泳いでる。

どうやら落ち着いたようだ。

 

 

 

 

イケスから取ってきた小ハゼを数匹、水槽に投入してみる。

腹は減ってるはずだが、さて・・・食うかな?

 

かかしのように動かないがそれでも近くでじっと見ている左衛門佐が気になるのか

しばらくはタコツボの周りをウロウロしていたが、

突然逆立ちをするように逆さになると、

小さな、「ゴッ」という捕食音と共にハゼを1匹、吸い込んだ。

 

多分、この様子じゃすぐにまた食べ尽くしちゃうだろうな。

また小ハゼ、捕ってこないと。

 

左衛門佐が与えている餌の小ハゼ。

 

 

やっぱハタの飼育は楽しいな。

カサゴと違って見た目がカッコイイよ、ハタは。

(ガッシーはカッコよくないけどカワイイよね)

 

熱帯系のハタは色鮮やかなものや可愛い柄のものが多いので

凄い高級な水槽システム組んでるアクアリストさん達にもとても人気がある。

サラサハタとかユカタハタとか・・・。

 

でもマハタとかクエとかこうした身近な近海産のハタを飼育している人って、

どのぐらいいるのだろう。。。

たまにはいるかもしれないけど、あんまり多くはないんじゃないかな・・・。

 

自分で釣った海水魚を飼ってみたい。

そう思って海水魚の飼育を始める人は結構いても、

ハタを飼おうって思う人はほとんど居ないんだろうね。

 

多分、その最大の理由は、

 

「だってハタって、クソデカくなるんでしょ?水槽じゃ飼えないじゃん。」

 

というものによるのではないだろうか。

 

まあ、確かにハタ類はデッカくなる種が多い。

でも、左衛門佐から言わせればそれが水槽で飼えない理由にはならないと思う。

何故なら、

 

「水槽で飼えないほどデカくなったら、釣った場所(海)に戻せばいい。」

 

からである。

天寿を全うするほど水槽で飼おうとするからややこしくなるのであって、

しばらく水槽で飼って観察したら、また釣った海に戻してやればいいだけの話なのだ。

 

流石に10年も水槽で飼い続けたクエを自然に戻したら生きていけるだろうか?

と尋ねられたら左衛門佐も、

 

「そんなの知らん!!」

 

と言うだろう。

 

しかし、1~2年稚魚~幼魚期を安全な水槽で過ごすことは

飼われた魚においてもメリットがある。

孵化した稚魚(正確には仔魚)の99%以上が他の魚に食われて死ぬという、

陸上の生物以上に過酷な生存競争を強いられる海の生物においては、

例え1cmでも2cmでも身体が大きくなることは

他の魚に食われる可能性が減り、

成魚まで生き残る可能性が高くなる大きなチャンスでもあるからだ。

(もっとも飼い主が飼育スキルの全く無いズボラで水槽内で死亡するリスクもあるのだが)

 

なので釣った魚を水槽で飼育するということに関しては、

短い期間であるならば魚にとっても十分メリットのあることである。

そういった意味で言えば、ハタの飼育は見る側の人間にとっても、

飼われる側のハタにとってもWIN・WINの関係になると思う。

 

まあ、全てのハタが高級魚という人間にしか意味の無いステータスを除いて、

この地味~極まりない魚にどれほどの飼育魅力があったものかは知ったことではないが・・・。

 

それでもハタ、飼ってみたいなぁ・・・。

という変人・・・いや基、物好きのために、

ハタ系大好きな左衛門佐がハタの飼育についてレクチャーしよう。

 

Yahooブログで書いていた頃からこのブログを読んでいた読者の方は、

「もうお前のハタ好きは耳にタコ出来るぐらい聞いたって!!」

と思っているだろうがそう、

左衛門佐はヒラメとマゴチの次にこのハタ系の魚が大好きだ。

(この2大魚種は不動のNO.1である)

 

なので浜名湖で容易に採集できるハタは当然のように全て飼育した経験がある。

これも常連の読者さんはうんざりするぐらい聞き飽きた話だろうが、

穏やかな内水面の浜名湖は稚魚たちのゆりかごを言われるぐらい、

魚の稚魚~幼魚たちにとって成長するのに適した環境だ。

 

浜名湖でよく見られるハタの幼魚は、

クエ・マハタ・キジハタ・アカハタ・アオハタ・オオモンハタの6種。

左衛門佐はヤイトハタも数個体採集したことがあるが南方系のハタだけに数は多くない。

水産試験場の記録にあるイヤゴハタやシロブチハタなどは残念ながら採集経験が無い。

その中でもクエ・マハタ・アオハタ・オオモンハタの4種の幼魚の個体数はべらぼうに多く、

この浜名湖においてはカサゴとレア度はさほど変わらないと言ってもよいほどだ。

特にクエの個体数は多く、左衛門佐はひと夏で稚魚~幼魚を軽く50個体以上採集した経験がある。

(もちろんクエを採集しようと思って採集したわけではなく、あくまでも副産物での採集。)

この4種においては夏~秋のシーズン中ならば狙ってほぼ100%の確率で入手できる。

キジハタ・アカハタの2種においては浜名湖で狙って採集するのはちょっと難しい。

伊豆方面の漁港などで採集した方が容易に手に入るだろう。

 

ハタ系の魚の飼育難易度はかなり容易で、

クロダイやメジナ、カサゴやメバルをそれなりの期間、飼育した経験のある人ならば

特に問題もなく飼育できるだろう。

基本的にはアカハタやアオハタ、クエなどはカサゴの延長と思ってもらえばいいし、

オオモンハタ・キジハタ・マハタはメバルの延長戦と思ってもらえばよい。

(こっちの3種の方が若干だけど飼育難易度高め)

メバルを長期飼育できる飼育スキルのある人なら、

絶対に間違いなくハタは飼育できる。

メバルをそれなりの期間、飼育できたら次はぜひマハタ飼ってみよう。

 

高価な熱帯魚を高額かけた高級なシステム組んだ水槽で飼育するのも良いかもしれないが、

たまには足元を見て、身近な高級魚をただ食すのではなく飼育してみてはどうだろうか。

意外な楽しみが見つかると思うのだが・・・。