さて、日曜日である。
今日も恒例の夫婦でヒラメ釣りだが・・・。
まともな餌がハゼしかない。
釣れる気しないなぁ。。。
正直、最近の左衛門佐の楽しみは釣れないヒラメ釣りよりも
日、一日とスクスク育つ雪晶(ゆきら)の成長だ。
我が家に来た8匹目の猫にして初めての男の子である雪晶は、
その股間にぶら下げた立派な持ち物から、
「ザ・キンタマン」という愛らしいあだ名も授かり
日々そのやんちゃ度合いを増している。
お母さん代わりの月凪(ルナ)を枕に眠る雪晶。
音色(ネイ)お姉ちゃんとの2ショット。
しかし、釣れそうにないからと言って釣りに出なければ決してヒラメが釣れることはない。
魚を釣る最良の方法は釣りに行き続けることなのだ。
「とうちゃん、餌はハゼしかないの?ヒイラギさんは?ハゼじゃ釣れる気しないよ。」
・・・・・・。
お前までそんなこと言わないでくれよ・・・。
「じゃあ、一応キス釣りセットも持って行ってハゼで食わんかったらキス釣ってそれでやろうか。」
果たしてそのキスを釣るのに何時間かかることやら・・・。
そんなことを思いながら嫁さんが支度している間に
左衛門佐は先に準備を進める。
外に出ると・・・。
うぉ~い、風、強いなぁ。。。
予報よりずっと吹いてるんじゃね?
荷物を持って桟橋をテクテク歩いていると・・・。
あ!あれはヒラメ名人のじいちゃんだ!!
「おはよ!!今日はどこ行くの?」
「奥。アジやりにいくさ。」
「アジ?餌用の??奥のアジは大きくね?」
「大きなアジでこんなワラサ釣るさ!!」
そう言って両手を大きく広げて見せた。
「あぁ、今なら本当に釣れるかもね。でもそろそろラストチャンスだよ。」
青物パラダイスの今の浜名湖は左衛門佐にとっては憂うべき状況だが
青物狙いの人たちにとっては天国みたいな状況だろう。
確かに浜名湖内で70~80cmクラスの大物が狙って高確率で釣れる時期なんてそうそう無いからな。
じいちゃんの船が走り出すぶううぅ~んというエンジン音を聞きながら準備をする左衛門佐。
ヒイラギの群れ、いないかな~と水中を覗くが・・・何もいない。
支度の遅い嫁さんの準備が終わるのを待っていざ出撃。
結局何時ぐらいだったかな?
7時半ぐらい?8時?とにかく出航。
う~わ、やっぱ風強え~~~!!
ひえ~~~!!
頭から潮かぶるぞ!!
四苦八苦しながら1番ミオへ行くと・・・。
あちゃ~、スゴイ船の数。
ざっと数えてみると25隻ぐらいいる。
こんな強風の中、おまいら正気か??
(お前らバカ夫婦もだ)
とりあえず空いてる場所で船を止めて餌付けしようとすると、
横に一隻の船がスッと寄ってきた。
見ると・・・、あ!別荘のお兄ちゃんだ!!
そういえば昨日の晩から来てたみたいだもんな。
「どう?釣れた?」
「ううん、今着いたとこ。そっちはアタリあった?」
「今、キスやってる。まず餌釣りから。」
「キス?ここで釣れるの?」
「うん。たくさんは釣れないけどね。かけ上がり狙って。」
よし、ハゼで釣れないようならウチらもここでキスやろう。
とりあえず前回使い残した小さなピンギスが2匹だけいるので
まずこれを試してみる。
ピンギス専用の軽い仕掛けをセット。
「かあちゃん、この1匹で仕留めないと今日は〇ボ確定だよ。」
凄い数の船を掻い潜って潮上へ。
さあ、とりあえず期待の1流し目。
すると、流し始めてすぐに嫁さんが、
「あ!きた!?これ!!」
でも・・・様子が変。
「おかしいな?持っていかないの。」
「かあちゃん、それヤバイよ。」
ハッと気づいた嫁さん、すぐに仕掛けを回収するが時既に遅し。
なけなしのキスは既にバラバラになっていた。
おい、太郎~~~~~~~~~。
シュンと落ち込む嫁さん。
仕方ないので嫁さんはハゼにチェンジ。
船を入れ直すと・・・。
左衛門佐に何か食った。
なんかエソっぽい軽いアタリだけど・・・。
何かな?
ガツン!!
といってみるが・・・。
軽い。
外したか?
巻いてみるとまだ餌のキスは付いているようだ。
まだ使えるかな?
そう思いながら巻き上げてみると・・・。
なんか小さい煎餅みたいなのが付いていた。
・・・ナニコレ?
抜きあげてみると・・・ピチピチ。
え?これ・・・ヒラメじゃん!!
wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww!!
ちっちゃ!!
この子、左衛門佐の掌より小さいんじゃね?
よくこんなの掛かったな!!
20cmも無いんじゃないか??
ん??
ちょっと待てよ??
この子、もしかして・・・最小記録更新したんじゃね??
今まで左衛門佐が流し釣りで釣り上げたヒラメの最小記録は21cmだ。
これは・・・下手したらニーマルどころか史上初のイチマルじゃね??
急に色めき立つ左衛門佐。
ドキドキしながらスケールをあてると・・・。
に・・・じゅう・・・・・・いち。
21cm!!
グハア!!
最少記録更新ならず!!
最小タイか~~~。
左衛門佐の1枚目。ヒラメ21cm。
こんなちっちゃくても20cm以上あるんか~。
でも可愛い~。
おもわず水槽で飼いたくなるサイズだね。
90cm水槽が生きてたらなぁ。。。
結局今年はクエちゃんだけだったけど、
来年こそはちゃんとヒラメ飼おう。
とりあえず桟橋に戻るまでイケスの中で遊んでな。
さて、二人ともなけなしのキスを使ってしまったので
マハゼの餌でやってみる。
左衛門佐はデカイの、嫁さんは小さめのハゼ。
しかし・・・何度流しても何も起こらない。
嫁さんと顔を見合わせる。
「ハゼの餌、釣れね~~~~~~~~~。」
近くの船で竿が曲がってもほとんどが青物だ。
もうコレ無理っしょ。
どうする?キスやる?
なんて言ってたら左衛門佐の竿にグンと来た。
ヒラメっぽいけど・・・。
ガツン!!
といってみると・・・よし、のった!!
でも巻き始めると軽い。
??
外れたか??
しかし巻き上げてみると・・・。
また煎餅みたいなヒラメが付いていた。
は!?また??
ちっちゃ!!
さっきの子よりは大きいけどそれでもこの子もまだ入園前。
左衛門佐の2枚目。ヒラメ26cm。
あのサイズのハゼにこのサイズのヒラメ、食ってくるか??
ん~、今日はいいサイズおらんのかなぁ。。。
そう思いながら針を外そうとすると・・・。
あ!!こりゃイカン!!
あちゃ~、掛かりどころが最悪だ。
口の中、すぐ取れそうなところに掛かってはいるが
掛かり場所がエラだ。
う~わ、マジか!!
まだこんな小さな可愛いヒラメだ。
リリースできれば1年も経たないうちに軽く40アップにまで成長できる。
なんとか助けたい。
細身ノズルプライヤで慎重に針を外すが・・・。
やはりエラを一部、損傷してしまった・・・。
魚の研究者としての経験からするとこれはほぼアウトだが・・・。
もうダメだろうなぁ。と思いながらイケスに入れて様子を見ることに。
ダメなら体色が黒くなり、呼吸が荒くなってくるのですぐに判る。
それからしばらく流すが・・・左衛門佐にも嫁さんにも何も無い。
すると、近くで流していた船が寄ってきて、
「左衛門さん、釣れますか?」
と声を掛けてきた。
どうやらこのブログの読者さんのようだ。
「全然。ハゼでやってるけどアタリ無いですねぇ。キスでやってますか?」
「キスが釣れんもんで・・・。こっちもハゼで。」
やっぱな~。
みんな同じかぁ。。。
キスが釣れなくて困ってるのもハゼで食わないのも。
やっぱハゼじゃダメかな~なんて思いながら流していると、
近くを通った船のおいちゃんが軽く手を挙げながら走り過ぎていった。
あ!あれはいつもの丸いおいちゃんじゃないか!!
みんなこの強風の中でも来てるんだなぁ。
でもあの人はキスのストック、いっぱい持ってるし
この1番ミオのマスターだからこの悪条件でも釣るかもしれないな。
今日はヒラメハンターのお兄ちゃんは来てないのかな?
でもあの人は3番ミオ専門だからこっちに来ることはないか。。。
ふと横を見ると・・・。
おっ、別荘のお兄ちゃん流しやってるな。
キスの餌でなら釣れたかな?
近くに船を寄せ、
「どう?釣れた??」
と聞くと、
「うん、今50cmぐらいのが1枚。」
え~、いきなり??
やっぱキスは効くなぁ。。。
作戦、間違えたか。
それを聞いた左衛門佐と嫁さん、そそくさと流しのタックルを片付ける。
ハゼじゃダメ。
今日はもう流しお終い。
キス釣り開始!!
別荘のお兄ちゃんに教えてもらったラインを流してみると、
すぐに左衛門佐の竿先にプルプルとアタリ!!
こ、これは!!
小気味良い引きを感じながら上げてみると・・・。
やったー!!キスだーーーー!!!!!
すかさず船を入れ直すとまたすぐに釣れてきた。
「かあちゃん?まったく戦力になってないよ?この役立たずめ!!」
こんな時だけ強気な左衛門佐。
「なんだと!?このキモオヤジ!!黙って見てろ!!」
そう言うや否やボコボコボコ~!!と5匹のキスをあっという間に釣り上げた。
ひえ~、申し訳ございませんでした~~~。
ひれ伏しながら左衛門佐も1匹追加。
しかし一瞬落ちたかのように思えた風が半端なく強くなってきた。
これは・・・もうちょっと無理か。
もう帰ろうか?なんて嫁さんと話していたら見慣れた和船が数隻現れた。
おや、あれは・・・古橋の連中か?
奴らは3番ミオ専門のはずなのに・・・1番ミオに顔を出すなんて超珍しいな。
この風だから多分釣りにならないぐらい3番ミオの状況が悪いんだろうな。
よほどキス釣りが楽しかったのか、
「もっとキス釣りたかった!!」
と拗ねる嫁さんをなだめながら、
「でも風めっちゃ強くなってきたから帰ろうか。」
終了!!
撤収!!!!
帰港!!!!!!
帰り道も凄い風波。
頭からしぶきを被る。
ひえ~、全然飛ばせない。
のろのろ進んでいたら、
あ、あれは・・・丸いおいちゃんだ。
近くに船を寄せ、
「どう釣れた?」
「うん、なんとか2枚。」
「お~!!、大きい?」
「1枚は小さいけど1枚はデカイ。」
グゲ~、マジでしか。。。
やっぱウチの並びに船留めてる連中はみんな上手いから、
この悪条件でもみんな釣るなぁ。。。
これを聞いた嫁さんが一言、
「ウチらってさ、へっちょいよね!!」
まずはそれを自覚することから明日が始まるのです。。。
帰港すると・・・あ!名人の船が無い。
名人もどっか出撃してるなぁ。。。
この強風の中、何やりに行ったんだろ。。。
凄腕ヒラメハンターのお兄ちゃんの船は留まったままだった。
彼は今日は出撃しなかったようだ。
こないだどうだったか、聞きたかったのにな。
あ~、疲れた。
大地を踏みしめ、嫁さんとホッと一息。
左衛門佐はこの後、
イケスの水替えをして、
ついでにクエちゃんの水槽の水替えもして、
さらに餌の小ハゼを食べ尽くしてしまったクエちゃんの為に
夕方の浜でブンブンタモを振るい、
小ハゼを採集してきた。
それにしても珍しいぐらいに懐かない子だねぇ、この子。
未だに人間見るとビビるんですけど。。。
相も変わらずタコツボの主。
写真すらまともに撮らせてくれない。
物凄く神経質で臆病な子。
正直、こんなに繊細なクエの子供は初めてだ。
それに凄く小食。
面倒だから一度にまとまった数の小ハゼを投入するんだけど、
先代みたいに一度に食い散らかすわけでもなく、
一日に2~4匹ぐらいのペースで細々と食べている。
おかげで小ハゼを捕りにいく頻度が少なくて助かる。
そのせいか成長も遅いようだけど・・・。
でも、どうだろう。
水槽に投入したときは全長で10cmだったけど、
多分今は全長で13cmぐらいはありそうな気がする。
12cmは確実に超えているだろう。
夕方、エラを損傷したヒラメの様子を見に船へ。
じっと観察する。
観察すべきポイントはまず体色。
ヒラメもマゴチも状態が悪くなると体色が黒ずんでくる。
次に呼吸。
酸素量が十分なはずなのにエラが大きく動いてたらアウト。
次に目。
状態の良いヒラメはキョロキョロとよく視点が動く。
1点を見つめたまま視点が動かないのはダメ。
とりあえずここまでの項目はO.K.のようだ。
そのままじっと観察していると、
左衛門佐に見つめられたこのヒラメの子供は、
スルスルと移動すると、
居心地が悪そうに両サイドのヒレをバタバタと動かして
砂に潜ろうとする動作をした。
これはヒラメが砂化けするときにする動作。
死にかけのヒラメにはこんなことをする余裕は無い。
もしかして再生・・・できるのかな?
もし左衛門佐が仕事から帰ってくる明日の午後までこの状態でいられたら
リリースしてやってもかなりの確率で生存できるだろう。
とりあえず明日まで様子・・・みるか。
ついでに隣のイケスも開けてキスがちゃんと生きてるか確認してみたら・・・。
あー!!キスが増えてるーーー!!!!!!
こ、これは・・・。
名人だよね?
名人がキス釣ってきて、入れてくれたんだ!!
ありがとー!!さすが名人!!!!!
よっしゃ!!これでキスがかなり手に入ったぜ!!
釣ったる!!
今度こそ左衛門佐、ヒラメ釣ったるーーー!!!!!!