自分が選んだ道ではないけど、三人兄姉の
末っ子の私を、父はいつもあたたかい眼で
見てくれていた
「お前は宝子」と幼い頃から言われていた
頭もよくない、平凡な私は誉められるのが
嬉しかった
成人しても、結婚してもいろんな面で
助けてくれる、本当は負担をかけたくない
事も孫や子供の為に力になってくれた
時に、私は親不孝なんじゃないかと思う
時があった。
そんな時も、父は「くじけず美容師になり
孫も見せてくれるお前はお父さんの誇りだ
」と言ってくれる
父は、昨年の病気から下半身が少し弱く
なり、昔のようにウォーキングできない
近所で、背格好も雰囲気も父に似た方が
ウォーキングしてるのを見ると、切なくな
るけど、杖をもちながらも元気でいてくれ
たらそれでいいと思う
父の、大きく暖かく認めてくれる優しさは
私に元気と勇気を与えてくれる、かけが
えのない宝物だ。

早く、温泉に連れていきたい。