でかでかとチラシの品と書いてある棚で売られる空白を買う/蛇口ひろこ
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浅草寺 ひとり小雨をやり過ごす藤棚の下、藤と知らずに/藤田美香
※次は『浅草寺』でお願いします。
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忙しく離れて暮らす子の無事をLINEの既読で知る今日は無事/蛇口ひろこ
前回、忘れていたのでこの歌から。いや、メインを忘れることってある?あるね。
これはもう共感しかないよ。
Xもインスタも、noteですら通知を切っていたり、読み返したりしない私ですら、
娘からのLINEの返信がなかったら、読んだかしら大丈夫なのかしらと既読されてるか確認するもん。
この前は2日間、連絡がなかっただけで(いろいろ聞いていたので余計に)、何かまずい方向になってるのかとか
無理してんじゃないかとかあれこれ考えてしまった。
わが子といえども、もういい大人だし、距離感考えなきゃなと思うんだけど、私はダメ。ぜんぜんできていない。
その点、ひろこさんはそういうこと、いつもちゃんと考えていてわきまえているよなって思う。
心配性なのはお互い様だけど(笑)
考えたこともないし、それが一番良くないんだろうけど、毒親になっていないだろうかなんて頭をよぎったわ。
私がこんなだから、それに子らが気付いてもいないんじゃないだろうか、なんて考えると恐ろしい…
脱線しました。
でかでかとチラシの品と書いてある棚で売られる空白を買う/蛇口ひろこ
この歌は難しかった。
最後の「空白を買う」までは、するする読めたんだけどね。
「空白を買う」とは何だろう。
チラシの品の棚に売られているソレは、チラシの品じゃないのか?
売り切れていて、棚に何もないということか。
最近の、米が無くなっているスーパーを連想したりもした。
でも、無いものは買えないもんな…
でね、わからなかったから、得意の妄想コースで喋るね。
実際にその棚で売られているものは「空白」で、それがチラシの品なんよ。
主体はそれ狙いで店に行く。「空白」を買って帰る。
日々、なんやかんやあれやこれやあって、時間も思考もなかなか自由にならない中で、
「空白」を買うんよ。チラシの品だから正規品よりは雑な「空白」かもしれない。
少し小さい「空白」かもしれない。でも、それを買うんよ。
真顔で、迷うことなくカゴに入れて。
ねえ、めっちゃくちゃ良い歌だねえ…
【151.抜→152.残暑→153.蝉時雨→154.ポスト→155.空腹→156.酒→157.問→158.否定形→159.カタカナ表記→160.ロボット→161.あなた→162.LINE→163.暮→164.チラシ→165.棚→】
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