向いている向いていないで分けるならワタシハヒトニムイテイマセン/蛇口ひろこ

 

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誰のためのなんの証明なんだろうワタシハロボットデハアリマセン/藤田美香

 

なんか連作チックになっちゃった。

ひろこさんが、ちゃんとしたイチゴつみに戻してくれますように。

次は「ロボット」でお願いします。(おい)

 

 

 

処女膜ハ予定通リニ破壊シタ他ニ捨テタイ錘ハナイカ/藤田美香

 

短歌を始めたばっかりのころの作品です。

個人的には当時の自分の中の、なにもかもが全部集約されているいい歌だなあと思ってる。

ので、あちこち今までも載せた気がするけど、全方位からスルー笑

もしも私が歌集出すことがあったら、最初の見開きにこれだけ載せたいくらい。

なんなら表紙に笑

 

と、書いて思ったけど、

無名の人間が流す短歌が誰かの目にとまる、ということのほうが奇跡か。

そっかそっか。そりゃそうか。自己解決。

 

 

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前回の「否定形」については、ルール違反だったとは……!

たしかにイチゴじゃないねえ。どうしてそんなことに…

私の短歌から摘むイチゴがないなあと思ったからだったんだけど、

これきっと私、短歌の話じゃなくて、日常的にやっちまってるんだろうねえ…

違反とかずれてるとか思わずに、堂々と違うことしてるなんてやばいじゃんね…

ひろこさんみたいに、だれか言ってくれたらいいのに。

ちょっとぞっとした話でした、夏らしく。

 

 

ひろこさんの歌、おもしろかった。

人に向いているってどういう人なんだろうなあって。

 

ものごとに向き不向きはあれど、人に向いてるかどうかを考えたことはなかったなあ。

 

たましいがピュアすぎて、世の中の物事のどれもこれもが刺さって痛い人、

逆にたましいが荒んでて、世の中の物事のどれもこれもが刺さって痛い人。

二分割できるわけじゃないけど、そういう人たちは、良くも悪くも、より考えたり、より感じたりしているわけで、

それはきっと、「人であること」の基本で大事なことのような気はする。

人に向いているというか、「人らしくある」気がする。

 

 

そうすると、私みたいに何も考えずにへらへらと生きてきた人間は、人に向いていないのかというと、

まあこれも、あながちそうでもないのかなと思う。

たましいレベルとしてはかなり浅い気はするけど、それはそれで、いろいろあった中で、

どうやらこうやら今ここに在るので、人に向いていないということでもないのかなって。

そういうふうに、めずらしくあれこれ考えたので、おもしろい歌でした。ありがとう。

 

 

 

 

【151.抜→152.残暑→153.蝉時雨→154.ポスト→155.空腹→156.酒→157.問→158.否定形→159.カタカナ表記→160.ロボット→161.   】

 

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