忙しい日にも味方はいたりする律儀に水にもどれるわかめ/蛇口ひろこ
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歳とらぬ人も変わってゆく時代磯野ワカメの可愛げのなさ/藤田美香
※表記をかえるのはルール違反かもしれん。←また
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ひろこさんの短歌を読み切れなくて。わからないという意味ではなくて。
聞いてくれる?
まず上句を読みます。
「味方はいたりする」
→味方がいたりいなかったりするという意味ではないと思う。
味方がいるのが大前提。
「忙しい日でも、実は味方くらいいるんです」と、読めた。
そして下句。
これはちょっと混乱してしまったんだけど、どれだろう。どれでもない?
①水で戻るわかめ
②水に浸してもどっている最中のわかめ
③水にもどることのできるわかめ(?)
「水に」だから②が妥当なのかなと思いつつ、水で戻るを「律義」と捉えるのか。
どんなときもきちんと自分役割をこなすということ。
だとしたらひろこさんらしい捉え方だと思った。
そうじゃない場合、「律義」の扱いに迷ってしまう。
私の読みとしては、
「忙しくて自分を見失いそうな日でも味方はいるのよ。すごくない?
たとえば、このわかめ。水でもどるからちゃちゃっと一品できちゃうし。
こっちの都合はさておき、どんな時もささっともどってくれるわかめありがとう。
ほんといつも助かります」
みたいなことなんだけど、どう?
もう少し言うと、家族の中での立ち位置、家族の日常をまわしていく深刻ではない孤独感。
そして、忙しくて自分を見失いそうな日、わかめを味方としてしまうのも
ひろこさんの世界観だなと思ったんだけど。
あんまりひろこさんひろこさんと思って読まない方がいいのかなあ。
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「消し炭」の話。
黒炭のほうが良いかなと思ったのは、
私のいう「消し炭」が方言的な意味だなと思ったから。
辞書で引いた「消し炭」の意味と、私が日常語として使っている消し炭の意味が微妙に合致しないんよ。
もしかしたら、「黒炭」のことを「消し炭」って藤田家では言ってたのかもしれない。
意味としてはそっちのが近い気もする。
「消し炭」と「黒炭」だとまったく別の意味の短歌になってしまうの、すごく面白い!!
身体の中にあるのが「代償」なので、「黒炭」がいいのかもしれない。
ここはもう、ひろこさんの短歌だからね。ひろこさんにお任せします。
だいたい私が「黒焦げとなる」とかにしとけばややこしくなかったんだけど。
方言のニュアンスは、きちんと伝わらないことがあるから気をつけないとな。
それが面白くなる場合もあるとは思うけど、
意図したこととは別の意味が一般的なのだとしたら大きく違ってくるもんね。
この単語でいいのか?って辞書を引く大切さを学びました。今さら。
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本題にいくよ。「フライの件」
てかね、「フライの件」ってひろこさんが書いているのが実はツボで、笑ってしまったんよ。
生焼けが嫌だの何だの言ってるだけのことを案件としてくれてるところが。
馬刺し!私も好きだわ!食べれる!むしろ食べたい!
それこそ、生牡蠣、最高に美味しいけど、これは実家でしか食べない。
ほかのところで食べる生牡蠣は、怖い笑
レバ刺しは食べたことない…と思う。
かしわ、はそれこそ方言じゃないのかなあ。
でもひろこさんは使うんだよね?
私は福岡に来るまで知らなかったんよ、その言葉。
うちの近所に鶏刺し(ささみ)を売ってるお肉屋さんがあって、すごく美味しくてねー。
今はもうない。ずいぶん前にお店、閉めちゃった。
あっ!ユッケも好きだ!(店は限定だけど)
なんだ、生、結構いけたわ、私。
【91.4B→92.絵画教室→93.終わったら→94.冬→95.白鳥→96.岸→97.牡蠣→98.消し炭→99.代償→100.もどれる→101.わかめ→102. 】
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