言えないことばかりが増える十月の真ん中にある空の青さよ/蛇口ひろこ

 

↓「真ん中」でいきます。

 

朝四時の点滅信号に手を上げて横断歩道の真ん中に立つ/藤田美香

 

 

 

 

ひろこさんの短歌、これ好き。

十月の(秋の)空って、高くて突き抜けるようだといつも思う。

そして晴れ晴れしているし。

 

「言えないこと」が急に十月に増えている、ということではないと思う。

区切っているわけでもないだろうけど、一年の終盤にかかる十月という時期の、

今までだんだん溜まってきた「言えないこと」かなと。

 

言えないことってなんだろうと思うんだけど、それこそ基準なんて人それぞれだよね。

私は私の言えない基準をもとにあれこれと想像する。

 

ふと空を見上げると秋の空はすこーんと青くて晴れ晴れしていて、気持ちに刺さったのかもしれないなあ。

それゆえの助詞の「よ」なのかなあ。

この「よ」があることで、念押しというか、空の青さがぐっと強調されていると思う。

 

真ん中ってのがブラックホール的な穴みたいなものを連想したのよね。

言えないことを吸い込んでくれるようなイメージ。

そのまんま、十月中旬なのかも。10月の、0のことかも、なんて思ったり。

 

救いがある歌は良い。私はそう思っていて、だからこういう歌は好き。

日々が嬉しい楽しいばっかりなわけないじゃん?

でも、そんな中に空の青さ(救い)を見つけるのはその人のセンスだと思ってます。

それを見つけられない人も、やっぱりいるわけだから。

 

ああああ…また主観でしか読めてないのかこれは。

 

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さて、前回の私の頭の中。

もうさ、自分の感覚に自信なくなったわよ。

 

①表現について

「ひろこさんは表現者」というのは、私が思うところの、「写真」寄りの意味合いで言ってる。

写真に限ったことではないんだけど、戯曲や演技や絵画や音楽やダンスや小説や詩や俳句や川柳や、

その他今思いつかないものを含め、そういったものと比べて、

自己表現としての短歌という手段を取っている私ってなんなんだろう。どうなんだろう。

これについては今めっちゃ考えている。自分の中で答えが出たら、それでいいような気がしてる。

人に伝えるために伝わるようにあれこれと考えているひろこさんは「表現者」だと思ったのよね。

 

 

②>「捕まる」が「排除」の意味って?

③>捕まえる側の美しさって?

私、捕まる(捕まえる)ということは、

その対象が在る世界から排除される(排除する)ことだと思ってるフシがある。

あっ、これ書きはじめると長くなるのでやめる。

 

④人間のはだか

グロい。人間の裸をみて美しいと思ったことが、あんまりない。

あんまり、というのは、たとえばミロのヴィーナスは美しいと思うんだけど、いや、あれは布纏ってるか。

純粋なマッパの人間の裸を美しいと思ったことは皆無かも。

確かに造形かもしれないし、ふさふさと毛が生えていないからかもしれない。←この説、有力。

 

⑤膝

ひざ裏痛いんよ。階段下りる時大変。調べたら運動不足だって。太り過ぎも然り。

膝のどこが痛くなるかは、体重のかけ方の違いなのかも。(予想)

 

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