昨日はなんとか歩けたのに、今朝は無理だった。

膝をついて、そこから動けない状態が続く。ヤバイやつや、これ。

観念して夫に、家からいちばん近い病院へ連れて行ってもらう。

 

先生:昨日と今日、比べてどうですか

私:今日のほうが数百倍痛いです。(喰い気味)

 

レントゲンを撮りましょうということに。嫌な予感しかない。

技師さん:仰向けになれますか…?

私:最大限努力しますが命の保証はないです。

技師さん:あなたのタイミングで…お願いします…

(乗ってくるやん、この人)

 

4方向からのレントゲン。※ここでブラを取れと言われたので付けて行かなきゃよかったと後悔した。

恐らく膨大な時間をかけて、全身汗みどろで遂行。

技師さん、優しかった。

 

先生の触診。

先生:今は筋肉が緊張もしてるんで…でも、からだが堅いです。

私:ぎゃはははははは!(なんで笑てるん)

先生:わははははは!(いや、あんたも)

 

レントゲンを見ながらの説明。

先生:ご主人…待合にいらっしゃるんですよね?呼ばれますか…?

私:えっ、呼ばなくていいです(何事!?

先生:そうですか……背骨が…曲がってるんですよね…(深刻な顔)

私:えっ…

先生:(専門用語を羅列、恐らく大変わかりやすく説明してくれていると思われるがさっぱりわからない)

私:それで…これって…

先生:いわゆるぎっくり腰ですね。

先に結論言えや。

ご家族の方を呼ばんでええやつやん。

先生:わははははは!(なんで笑てるん)

 

先生:まあ、曲がってるって言っても、いまは痛みもありますし…年齢相応です。

私:年齢相応(=_=)

先生:わはははははは!(だからなんで笑てるん)

 

先生:椎間板もまあ多少すり減っていますが、これも年相応です。

先生、私、看護師さんら全員で仲良く爆笑。なんでやて。

笑かすなて。痛いんやて。

何、この診察室の和み具合。

 

あと、年相応て何べん言うん。

 

腰に注射をすれば痛みはだいぶ違うと思うと言われたが断固断った。

 

私:痛み止めとコルセットで耐えてみるんで…。私に数日考える時間をください…。あの…その注射、痛そうなので。

先生:………ですよね!

ですよね、なんかい!

 

なんやしらん、スタップ全員に満面の笑顔で見送ってもらった。

リハビリに絶対来いよという先生の眼差しを感じながら。

 

 

そして薬局。

状況を見て取ってくれた受付の方が、立ったままで問診票を代わりに書いてくれた。

優しい。

 

受付の人:しんどそうですね…痛いですよね…あ、お酒飲まれますか…?

私:はい…(問診の項目にあった)

受付の人:私もです!

しらんがな。

 

そうこう談笑していると薬剤師さんが薬と湿布を用意してきてくれた。

薬剤師さん:お酒もね、控え目に、控え目にですよ~。飲んじゃだめとは言いませんけどね~

私:いやでも、何にもできないんでもう飲んでるしかないんですよね~

一同爆笑。

もうアル中で診察にきた人の回答やん…

 

 

振り向いたら、下戸の夫が入口で真顔で立っていた。

何だ、このヨメ…という心の声がビンビン聞こえた。