Time : No Data - Unknown place...
奇妙な部屋。モニターやグラフで埋め尽くされた、実験室。
ナフタリン、ホルマリン、エタノール、アンモニア…
Gun powder
そして、 火 薬 。
薬剤と焦げ臭い匂いで充満していた。
そこに一人少年がたっていた。
code name
その名は…琢也、秘 匿 名:T-Mimic【物真似士】。
彼はいつものように一台のモニターの前に立つ。
ビン、という起動音と共に、女の声が聞こえてきた。
「おはよう、Mimic。久しぶり」
「あいよぉ~、BOSS…ってか、このダサイ秘匿名どうにかなんない?」
「……そうね、今度の仕事次第で検討するわ。当意即妙ないい名とは思うけど」
「そっすか」
モニターの向こうの女性、秘匿名:BOSSとは一年ぶりに話す。
-正確には「女声」であるが-
さながら出張から帰ってきた部下と上司みたいだ。
「んで、一年ぶりに呼び出された理由は?」
「あら、ニュースを見てなかった?情報通の貴方が」
「まさか-マジで『Rippers』復活っスか!?」
「えぇ…そうなるわ…」
信じたくない事実。
特に、蓮【ダチ】の影響が大きかった。
ったく、一年前のあの惨劇が繰り返されるってか?
Rippers Victims
…加害者サイドも被害者サイドも…なにも面倒を起こさなければいいが…
「でも、本題はそこじゃない」
BOSSの声が真剣味を増す。
「奴らがいかにして力を手に入れたか、よ」
「!? オイオイ、まさか-」
MUST Target
「そう、Rippersがいかに超能力を“量産”しているのか、これの調査が今回の 絶 対 目 的」
「じゃ、犯行声明の“力を手に入れた”ってのは-?」
「“力を量産する方法を手に入れた”と同義」
そんな-
あんな、破壊的グループが
あんな、“人知以上の力”を量産したら…
……マズい、絶望的にマズい。
Argent
「私達 機 密 部 隊 は“力の保護・監視・統括”を司るモノ、だけど-」
「そこに在籍する殆どの人に力は無い…。」
「ここは、貴方の出番よ。Mimic」
「…I have , Sir」 「You have」
主導権を与ふる
部隊の、最高命令。「Y O U H A V E」
作戦の主導権は、俺に託された。
「んで、やつらの拠点は?」
「情報班によれば…」
琢也は、BOSSの次の言葉を待った。
続