第一章 ・・・禁忌の力 10 Root・A 霊媒・・・? | sinobuがなんかgdgd描いてるブログ

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このブログは、
大学生活で新たな目標を見つけた
時松シノブの一大抒情詩である・・・・。

 ゆ っ く り し て い っ て ね w

 「・・・また出ない」

「いいんだって、無理なら」

「いやっ、ゼッタイ会わせるんだから!」



さっきから電話にかじりついてる美月。

何をムキになってるかというと・・・



 『ちょっと考えてみたんだけど・・・』

 何?

 『・・・ちょっとの間なら、会わせてあげられるかも』

 だれ、に・・・?

 『その美波さん』

 ・・・・・・まさか・・・・・・

 ・・・・・・いくら“力”があっても、死んだ人にはもう-

 『会えそうにないならこんなコト言わないよ!』





 ・・・アイツに・・・





 ・・・あえる・・・





 ・・・どうしたら・・・アイツに?

 『よぉし、この美月ちゃんにドーンと任せなさいっ!』





「元気付けるためにハッタリ、かましてくれたんだろ?」

「ち、ちがうちがう」


 (違うわりに妙に慌て顔だぞ?)


「でも、しばらく連絡取ってないからなぁ・・・協力してくれるかなぁ・・・」

「-で、一体誰に電話してんの、さっきから?」


美月はちょっとコッチを向いただけ。

意識が握っているケータイに戻る。


「知り合いの霊媒師さん、の娘さん」

「れ、れ、レーバイシ?」

「そっ」


短く返事して、耳を澄ます。


「ん~・・・あっ、やっと出たぁ、もしも~し!」


都合のいいことに

店内には、俺たちと高弘さん夫妻以外誰もいない。

大声を上げてもとがめる人はいなかった。


「ひっさしぶり~、元気してた?」


ただ、美月の声が頭に響くらしく、高弘さんが顔をしかめている。

しかし、「お客さんの笑顔のためなら、死をも覚悟するマスター」、

それを自負する高弘さんは作り笑いをしていた。


「で、なんですぐ出てくれなかったの?・・・え、ちょうど霊媒中だった・・・?」

 -美月が遠い世界の人に見えてきた・・・。

「ふんふん、そう・・・その依頼人さんも大変な人生だったんだねぇ・・・」

 ・・・は、話が見えてこない・・・。

「生き別れた姉妹と再会したのは霊媒を通して・・・何か感動的・・・」

 うんうん・・・ってどこがだよっ!!

「-うん、お仕事頼みたいんだ。・・・え!いやいや、ちゃんと依頼料は出すよ!」

 律儀だなぁ、美月。俺なんかのために-

「親しき仲にも礼儀あり、だよ。桜木【サクラギ】ちゃん。依頼人にちゃ~んと出させるから」

 ・・・前言撤回。

「-うん、今度の土曜日に会える?・・・オッケー!依頼内容はそのとき話すネ」

 いくらぐらいだろう・・・依頼料。トホホ・・・

「じゃ、そこんとこ、よろしくっ!」

 ・・・? 妙にどこかで聞いたことある台詞だ。しかも最近・・・


電話を切った美月の顔は、とても嬉しそうだった。


「アポ、頂きましたっ!」

「あ、ありがとう・・・妙なことにならないといいけど・・・」

「ん?何か言った?」

「・・・べつに」


最近メモをつけだした俺は、

 土曜日 レイバイ 自腹

小さめの字でこう書いた。


 『なんか暗号みたいな書き方』

 そう、か?


メモを見られていたようだ。

それはともかく、


アイツに会える。かもしれない。


その期待で胸が溢れていた。