205x 5/10 19:33 -蓮の家
「何だか、落ち着かない」
「自分家じゃないから?」
「ううん、この部屋。誰かに見られてる気がして」
「まさかそんな・・・」
そう言っといて、俺は死ぬほど不安だった。
“彼女”は追われている身。
しかも政府に目を付けられているのだ。
そしてどうやら・・・俺も追われるに値する存在らしい。
そう言えば、
「・・・名前」
「え?」
「そういや名前を聞いてなかったな、と思って」
「ミツキ。『美しい月』って書く」
「・・・美月・・・か」
名前までそっくりだ。アイツに
「今時古臭いよねぇ、この名前」
「そんなこと無いよ」
「ねぇ、蓮・・・くん」
何か言いづらそうな顔だった。
「あたし、そのアイツっていうのにそっくりなの?」
!!
・・・忘れてた。彼女は、テレパスだったっけ。
説明しなきゃ・・・マズいかな。
「俺、好きな奴がいたんだ。俺だって・・・」
-俺だっていっぱしの“恋”くらいしたことがある。
高一の夏、オクテのレンちゃんの初恋、同級生と。
偶然すぎるほどの、両思い。
アイツとやったことは、普通のカップルと同じだけど。週末デートしたり、ノート見せてもらったり、ガキみたいに手繋いで一緒に帰ったり。
ちなみに、恋愛や死、そう言った物は直接“夢”に見れない。
-そう、彼女の死が迫ってるのに俺は、おれは・・・。
「気付いて、あげられなかったんだ」
美月、さんが言いかけた言葉を抜き取った。
続