こちらの続きです。



母の"お金の心配は必要無い"の言葉を信じた私は、親身に進路相談をしてくれていた担任の先生と一緒に、私の進みたい道への勉強が出来る、なるべく学費の安い学校を見つけて、無事に進学することが出来ました。




入学金は出してくれました。そして、教材費とは別に私の進学した学校では制服と称したスーツを買わなければならなかったのですが、その費用がどうしても捻出出来ないと母に言われました。費用は確か20万円程だったと思います。



自動車免許の為にと貯金をしていましたが、18歳で無事に免許を取得し、そして教習所代以上の貯金に成功していたのでその貯金から20万円を出すことにしました。



この貯金のことは母も知っていましたが、私が高校時代に教習所代を出してもまだ20万円ものお金を出せるほど余裕があることをこの時に初めて知りました。



私は家庭の事情を学校側に話していて、授業料を月々分割にしてもらっていました。母から毎月授業料を渡されていたのですが、夏休み明けからその授業料を出し渋るようになってきました。



そして次第に、私に授業料を貸してほしいと言い出すようになりました。きっと20万円ものお金を出せると分かったからです。もちろん高校時代からアルバイトはずっと続けていました。ですが、安いとは言え授業料を貸すのは私も正直戸惑いました。





母のことを信じたいけど信じられない自分。



でも、この授業料は自分に対して掛かっているお金。



とても悩みましたが、私は授業料を母に貸すことにしました。