日本のメーカーが「失われた20年」で本当に失ったものとは
先日、チャイナ・ウォッチャーとして活躍されている
富士通総研の柯 隆(か りゅう)氏の講演を聴かせていただきました。
大学の先輩なんですが、今回初めて御挨拶させていただきました(笑)。
中国についてはまさに専門分野であり、
尖閣諸島問題などでも、さすが、中国側と日本側の政界、経済界に
パイプを持つだけに実現可能性が高い解決案などをお持ちです。
この提言が政府に採り入れられると良いなと。
驚いたのは企業活動についても、鋭い指摘をされていたこと。
すごく共感できたことは、
日本のメーカーの本質的な問題点。
この20年で日本企業で失われたものは、ブランド力だと。
そして日本企業が売っているものは、未だに「性能」だと。
Value、Culture、Statusを売っていない。
同感です。
他のメーカーも似たり寄ったりですが、ひとつだけ事例を挙げておきましょう。
もちろん良い製品なんです。しかし、見事に性能しか謳っていません。