野田総理にみる、営業上の”他山の石”
野田総理が、消費税法案の成立を目指して、
小沢氏との会談や内閣改造など、いろいろと手と尽くしているようです。
しかし、野田さんの言動は、一般的な市民の多く(あるいはマスメディアの論調)は、
しょせん、財務省のいいなり
という構造でとらえています。
実際、その枠組みを超えるような野田さんの言動はなかなか見えてこないので、
ご本人は一生懸命やっているつもりでしょうけれど、
なかなか周囲の理解が得られない状況に陥っています。
大事なのは、相手がどのような構造・枠組みでこちらのことを捉えているのか?
を、まずは把握すること。
それがこちらが望むものではない場合、いくらまともなことを話しても、いくら
相手のためを思ってしゃべっても、相手にはきちんと届いてくれません。
これを営業的な観点で考えてみると、
その相手の枠組みを超える形で情報を発信
しないと、なんらインパクトをもたらさない。
つまり、
「あ、またか・・・」でおしまい。
ということです。
・・・ということを、野田さんをみていてつくづく感じます。
同様に、多くの営業マンは不利な状況からスタートせざるをえないことが多いと思います。
保険やさんなどはまさにそうですよね。
「わけのわからないものを、売り込まれる」というイメージ?
相手との関係性がそういう状態にあるのに、一生懸命話をしても、
駄目だということです。
まあ野田さんのことはさておき、
「正しいこと」「いいこと」を言ったり、したりする前に、
相手から見た場合の捉えられ方がどうなっているのか?
これを常にチェックするべきです。