由紀さおりさんをライブで聴いて
昨日、ある経営者の会に参加させていただきました。
そこに由紀さおりさんがゲストとして来られ、
生で歌を聞くことができました。
歌の素晴らしさは言うまでもありませんが、
MCもとても興味深いものでした。
今回のブレイクの前から、由紀さんは、歌謡曲の素晴らしさを
伝えていく活動をはじめられていたそうですが、世間的にはまったく
反応が得られていなかった、そうです。
それが思わぬ形で、陽の目を見たことになります。
しかも最初のきっかけがあってから、レコーディングなど形になる
まで2年ほどかかったようで、その間、紆余曲折があったようです。
そして、そういう状態の中での海外レコーディングに赴き、
ゼロスタートに近い立ち位置で、失敗も許されず、かなりのプレッ
シャーとともに、まさに新人のような新鮮な気持ちで臨んだそうです。
おそらくは、そこで過去の実績にこだわり、(もちろんそれだけの実績
を残しているのですから、そうしても当然のことですが)新人のような
気持ちで動けていなかったら、今回のチャンスもつかめなかったので
はないでしょうか。
タナボタ的ラッキーではないというのが、よくわかりましたし、
チャンスをつかむとはどういうことか、いろいろと勉強になりました。
それにしても、デビュー当時と変わらない声を維持されていることは
すごいですね。
ところで余談ですが、この由紀さんのお話を聞くと、思い出さずには
いられない人がいます。それは青江三奈さん。
彼女も晩年、海外でレコーディングを行い、JAZZ的なアプローチで
再び注目を集めつつあった矢先、急逝してしまいました。
JAZZアレンジされた伊勢佐木町ブルースも素晴らしいですよ。
ということで、
今、ここを、しっかりと生きていきたいと思います。