監督、落合博満から学んだこと(2)
経営者にとって役に立ちそうなお話を。
岩瀬投手。
「普通の監督」に、「普通の使い方」をされていたら、
もうとっくに、通用せずに引退している選手だと思います。
球威、キレ、いずれも衰えが目立ちます。
しかし以下の抑え投手の防御率と、被打率の関係を見てください。
防御率 打者 被安打 被打率
岩瀬(中) 1.48 206 50 .243
浅尾(中) 0.41 328 57 .173
藤川(神) 1.29 186 25 .134
山口(横) 2.09 245 43 .176
ロメロ(巨) 3.29 174 35 .201
岩瀬は、.243と圧倒的に打たれています。
それなのに1.48と、あまり失点しておらず抑えとしては合格点です。
でも、抑えで成功していると言える投手の被打率は1割代です。
ちなみに巨人のロメロの場合は、被打率.201で防御率は3点台。
被打率が岩瀬並になると、防御率は3点台の後半から4点台になるのが、
普通の投手だと思われます。
岩瀬に関しては、おそらく記録的な”異常値”ではないでしょうか。
そういえば、オリンピックの野球(星野監督)で、岩瀬が打ち込まれた
ときに落合監督が、「あの子は、ちゃんと使えば、ちゃんと抑えるのに」と
言っていたのも印象的でした。
恐らく、使い方を間違えると、使えない選手ということ。
それは同じくベテランの谷繁捕手などにも同じことが言えるでしょう。