営業には困っていません?
先日、ある社長さんとお話していたときのこと。
その社長が、「うちは幸いにも、営業には困っていないんですよ」
「それは素晴らしいことですね」と、私。
その社長が続けて、
「でも、最後のクロージングのところでなかなか成約が取れなくてねえ」
・・・え?クロージングも営業では?
お話を伺うと、入り口となる問合せは、インターネットなどを通じて
十分な件数が得られており、だから「営業は困っていない」という
認識をされていたのでした。
今回のやり取りは、「営業」という言葉が、人によって理解のされ方が
違うということを如実に示しています。
もしも私がこの社長に最初に、「御社は営業で困っていませんか?」と
問いかけたとしていたら、「いいえ、困ってませんよ」と言われてオシマイ。
ということです。
それだけ言葉というもの、特に概念的・抽象的な単語は、人によって、
捉え方が違うということを、よく分かっておかねばなりません。
今回の件は、私にとって非常に勉強になりました。
私は「営業改革専門」のコンサルタントとうたっていますが、
もっと表現を考える必要がありそうです。