「明日の神話」でマーケティング考
たくさん人がいるから。
この壁画、「明日への神話」。
岡本太郎の、「太陽の塔」に並ぶとされる代表作。
この作品、どこに設置されているか、ご存知でしょうか。
渋谷の、JRと京王井の頭線を結ぶ連絡通路。
ここが選ばれた理由は、
「たくさんの人の目に触れるから」だそう。
で、前から気になっていたので、やってみました。定点観測。
ここを通るたくさんの人のなかで、果たしてどれだけの人が
この壁画をみるのか?
8月2日の午後3時頃、10分ほどチェック。
立ち止まった人=男性1名
壁画の方を見た人=0
・・・通勤時間帯では見慣れてもいるだろうし、忙しいから
無理ないですが、日中、数百人が通過する中で、これです。
たくさんの人が通るからといって、
問題なのは、その人たちの、その時の、意識がどうか。
「たくさん人がいるから」
それは、マーケティングでよく犯す間違いでもあります。
気づかれなければ、存在していないのと同じ。
関心を持ってもらえなければ、無いのと同じ。
岡本太郎の代表作でさえも、壁の模様と、変わらない。
恐ろしいことではないですか。
いわんや、あなたの会社の商品やサービスなんて。
「たくさん人がいるから」
それで本当にいいの?
それを身体で気づくために。
この場所に、10分立つ意味があります。