IT企業のパンフレットは、なぜ駄目なのか?
先日の、IT企業からのご相談から。
現在販促中のパッケージソフト。その売り方についてです。
現状は、パンフレットを作成し、代理店に営業してもらっていますが、
泣かず飛ばずとのこと。
「でもセンセイ、実際にデモを見て頂くとすごく評判が良いんです!」
と、社長さんが、そのソフトの内容を、熱く語ってくれました。
確かに、なかなか面白いソフトです。そこで私が申し上げたのは、
「でも、今お話いただいたことが、パンフレットには書いてありませんね?」
「え?はい・・・なかなか表現が難しくって・・・」
つまり、デモで伝えられることが、紙の上ではなかなかうまく表現できていない。
この会社の場合、キャッチコピーからして間違っています。
ここで考えるべきは、まず
1)パンフレットの見直し
ですね?
関心のある方は、今日、車のディーラーで、カタログを貰ってきてください。
一般的なファミリーカーが良いでしょうか。
そこに何が表現されているか?
車の性能そのものではなく、その車を使ったら、どういう楽しいことが出来るか?
ということ。
つまり、「使ったらどうなるか?」
そこに重点が置かれているはずです。
でも、そのIT企業さんパンフレットは、
「ブレーキの踏み方はこうなっております」
「ハンドルの廻し方はこうです」
「ナビの入力画面はこうなっています」
車で喩えるなら、そういうことがたくさん書かれているのです。
特に、入力画面をそのままビジュアルとして見せているのですが、
これって、どの会社でも大抵そういうパンフレットの作り方していますよね?
それで、「違い」が、ぱっとみて伝わりますか?
それで、そのソフトの「すごさ」が、伝わりますか?
アウトプットの見せ方も同じです。
単に、そのままそれを見せるだけでは、恐らくそのソフトの
すごさは伝わらないと思います。
まあ、ともかく、まずは車のパンフレット入手してみてください。
違う業界から影響を受けること。