組織は150人が臨界点
2人の人間のやりとりは1通り。
3人だと3通り。4人だと6通り。
10人の組織となると、45通りのコミュニケーションのルートが出来上がる。
それが100人ともなると、4950通り。
組織全体として、それぞれの個体が相手のことをきちんと認知し、
良好なコミュニケーションを図ろうとすると、これはもうかなり大変な数字と
なってくるのがわかります。
ロビン・ダンバー「言葉の起源」によると、
霊長類の群れの規模は大脳新皮質の大きさと相関関係がある。
その相関曲線の上に、人間の新皮質を当てはめると、
人間の「群れ」の大きさは、およそ150人。
つまり、150人が人間が集団を構成できる臨界点であるという説です。
ちなみに、先ほどの計算をすると、150人の場合だと、11,175通り!
たしかに相当、複雑多岐なコミュニケーションが求められます。
私たちが、SNSなどで1万人と繋がろうが、きちんと繋がることができる
限界は150人ということでしょう。
たしかに、それ以上になるとかなり薄い関係になってしまいますよね。
リアルな組織でも、150人を超えるユニットを作ると、うまく行かなくなる
ことが想定されます。
ダンバーによれば、世界中の21の狩猟・採集社会を営む村落(なんとか
族みたいな感じのところですね)の平均人口は148.4人であるらしい。
更に科学的な検証は必要だと考えますが、まあ100人~150人くらいが
相手の顔も覚えて、お互いに個体認識して付き合える限界だろうなと
経験的に納得できるところではあります。
150人。
社内の組織作り、顧客との関係作り、そのほか諸々、うまく適用したい
ものです。
ZACCESS Consulting株式会社