ゼロスポーツの破産問題について
EV(電気自動車)をベンチャーのゼロスポーツから約1000台納入する契約
を解除し、それが原因でゼロスポーツ社が破産に追い込まれた件。
私がお手伝いしている企業において、
相手が大きすぎる企業との取引話しは、常に要注意。
と言っています。
話を進めている部門とは全然違うところから、突然中止!と言われるこ
ともあるし、もちろん何か問題があったときの保障も資金繰りも大変。
お話が大きく、オイシイ仕事のようですが、その分リスクも巨大なわけで。
ヘタをすると、この件のように経営に直結してしまいます。
でも、その渦中にいると、企業全体がノリノリで、「今が勝負どころ」と
いった感じで、突き進んでいきがちです。
しかし何も問題が無く進んでいたとしても、ある段階まで来ると、
競合会社が裏で”政治的”なアプローチをかけてくることもあります。
むしろそれがあって当たり前と言った方がいいでしょう。
特にまだ完全民営化していない段階で、随意契約的な動きをしていた
ことは特に叩きやすかった部分でしょうねえ。
まあ、そもそも、あれだけ巨大で、かつ公的な要素の強い企業が、
しかもベンチャー企業と取り組んでまで、
先駆的に、EV車を導入するのは、そうした面も含めて現実的にかな
り無理があったのでしょう。
・・・巨大な恐竜を思い浮かべてしまいます。
だれかを非難しても仕方ありません。今回の件では改めて、
おいしい話こそ、その裏にあるリスクを考え、
慎重に動く。
他山の石としたいと思います。