なぜ「安物売り」が駄目なのか?
お客様に対し、いろいろ選択肢がある中から何かをお勧めする場合、
そのお客様が求める中での、最高レベルのものをまずお勧めしたい。
そして、後はそれよりも、機能などが劣るけれど、価格も安いものを
できれば、2段階用意して、「松・竹・梅」といった具合に提示してみる。
そして、後はお客様主体で選んで頂く。
たとえば、車であれば、
「このグレードは、排気量が●●CCとなっており、ワンランク上の
エンジンを積んでいますので、やはりその分、ゆとりがあり、
ドライブも楽しみたいという○○さまには、ちょうどお勧めですね」
「もちろん、こちらの通常のグレードのものでも、車のバランスとしては
全く問題はありませんけれど」
こんな感じでしょうか?
ところでそうやって、自分の考えているものよりも、高いものを勧め
られたお客様はそれを、どう感じるでしょうか?
(こんな高いものを売りつけようとしやがって!)
なのか、あるいは、
(私をこの商品を買うに相応しい人間だと、この人は考えてくれているんだ♪)
なのか。
私の場合は、そうやって勧められると、決して悪い気はしませんね。
ま、もちろん気持ちの入っていない、上っ面だけの太鼓持ち営業トーク
にはノセラレマセンけれど^^。
そして、そうやってお客様の想定よりも、高いものを勧めるということは、
きっとこれだけのものを買える人なんだと、
それだけ、あなたがお客様のことを、高く評価をしている、という
ことにもなるのです。
逆に言えば、安いものを勧める場合は、
こういうものしか買えない人なんだと、
お客様のことを、低く見ているに等しいことになります。
ここが極めて大事なことなのです。
これを心理学的に言えば
「人は扱われたように振舞ってしまう」
という心理効果が認められています。
女王様のように扱われれば女王様のように。
召使のように扱われれば召使のように。
人間とは、そういうものなのです。
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なぜ「安物売り」が駄目なのか?
もうわかって頂けましたね^^
ちなみに高いものだけを勧めるのが難しそうならば、
さきほどの松・竹・梅作戦。
これ、うなぎ屋さんのお品書きもそうなっていますよね。
ぜひこの作戦を使ってみてください。