認知症は誰にとっての問題?
交流分析について。
先日、私の生徒さんからご質問を頂きました。
「認知症の方の性格を、推測してつかむことは可能でしょうか?」と。
それはなかなか難しいでしょう。
と、いうよりも、そもそも、
認知症の方の性格がどうなのか?は、
さほど重要な問題ではないと考えます。
むしろ、認知症の方と向き合う、自身の性格がどうなのか?
が問題です。
特に、自分の「受容領域」をいかに拡げられるか。
つまり、「ある程度のことは許せるという心の広さ」をいかに持てるか。
こちらの方が重要だと思います。
認知症の方は、ある意味、自分自身の鏡となります。
その方を、きちんと尊重し、包んであげることができるか。
自分が試されます。
・・・でも難しいですね。
私もそんなことがきちんとできるわけではありません。
でも、認知症はその方自身にとっての問題というよりも、
自分にとっての問題。
この「誰にとっての問題か」という、切り分け。
これを頭の中に入れておくと、処し方が変わってくるから
不思議なものです。
もちろん私は認知症について、身近で経験したことがあっても、
その専門家ではないので、あまりえらそうなことはいえませんが、
それにしても、ちょっと考えさせられた質問でした。