親の影響を脱する | 営業改革コンサルトの活動日誌!

親の影響を脱する

先日の経営者向けの交流分析の勉強会にて。



ある参加者の方は、とてもAC(親の期待に応えようとするイイ子)の


心を強く持っていることが分りました。


お話を伺うと、やはり、お父様がとても厳しい方だったようで、


ご本人も自覚されているのですが、その影響がかなりあるとのこと。


厳しく、しつけという名の下に、


「あれをするな!」「こうすべき!」と、指示命令を受けて育てられると、


「あなたは、あなたであってはならない。」


あなた以外にある、他の絶対的な基準を守りなさい)というメッセージを


受け取ります。


さらには、


「いつも厳しく自分をチェックするもうひとりの自分」


を持ってしまいます。



その方は、だからACだけでなく、、CPという、自他に対して厳しい、まさに


そのお父様と同じ心の部分もかなり強く持っておられました。



ゆえに、あるがままの自分を自分で認められる心が育たず、


自分になかなか自信が持てずに、他者の意向を常に気にかける部分と、


自分にも他人にも厳しく接してしまう部分とを持ち合わせてしまって


いました。つまり、自分にもNO、他人にもNOという基本スタンスを


とってしまうということ。


ただし、お子様には、自分が父親にされたようにはしたくない、という


心理が働き、どうしても厳しいことがいえないのだとも仰っていました。



この方は、かなりの年配になっても、お父様の影響を脱却で出来てい


ないわけです。もちろんこの方は、恐らくその性格の良い面を活かして、


社会的な成功を収められたのだと思います。そこはさすがです。


ただし、なかなか心が休まる暇がなかっただろうなと推察されます。



さておき、私たちは、どうしても親(あるいはそれに代わる存在)の


影響を受けています。そこを一回きちんと振り返り、


親のせいにするのではなく、改めて自分を作り直す。


そういう作業をすることは、


年齢性別を問わずとても大事な作業だと考えます。


そして、親の影響を本当に脱却できた時、自分も他人ももっと受容できる


一回り大きな人間になれるはずです。







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