ヘップバーンのちょっといい話
先日、
『経営に役立つ心理学を学ぶ』
とのテーマで、
交流分析について、経営者の方々の集まりでお話をさせて頂きました。
で、なぜにヘップバーンか?
参加いただいた方の逸話なんです。仮に、Aさんとしましょうか。
勉強会の中で、性格分析を行ったところ、このAさん、交流分析でいう
ところのフリーチャイルド、
つまり、「自由な子」の心を非常に強くお持ちの方でした。
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そのAさんがヨーロッパに旅行に行ったときのこと。
向こうの空港でオードリーヘップバーンに出くわしたそう。
プライベートだったようですが、往年の大ファンであり、躊躇無く、
「Are you Audrey Hepburn?」
と声をかけたそうです。
その答えは、「Yes I’am」
大ファンであることを告げ、そこから、いろいろと会話が弾み、
なんと、ヘップバーンから、
「これから息子(12歳)を独りでバルセロナまで行かせるので、
スチュワーデスさんに機中の面倒をお願いしようと思っていた
のだけど、あなたにお願いできるかしら?」
とお願いされたそうです。
そして、息子さんと機中で隣の席に座り、90分ほどのフライト
の間、楽しく話をし、無事に現地で待っていた方に引き渡した
そうです。
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・・・といったお話しを、Aさんはしてくださったのですが、
まず、
世界的な大女優がプライベートでいるところに、声をかけられる
Aさんの勇気というか、他人とのバリアの低さ、旺盛な好奇心!
これって三歳児なみかもしれません^^
でも、
恐らく、Aさんが他意も無く、お話がしたいという純粋な心を持った、
「あるがまま」の人間であることを、ヘップバーンもわずかな時間の
中で見抜いたのではないでしょうか?
そうでなければ、見ず知らずの東洋人に、大事な息子の面倒を
みて欲しいとは、お願いしないでしょう。
そしてヘップバーン自身も、そういうお願いが出来るという事は、
他人に対する、「上手な甘え方」を知っている、子供の心をもっ
た素敵な大人だったのだと思われます。
当時だと、彼女は、こんな雰囲気だったのでしょうか。
自由な、囚われのない心、あるがままの自分。
こだわりのない、素の自分。
それを素直に出せる人。
それは、自己に埋没していく利己的、自己中心的な自己とは
違います。
それが自由な子供(フリーチャイルド)という心であり、
人として、目指すひとつの理想の姿でもあります。
世界的な大女優と、わずかな時間でも、その「自由な子」の
心で通じ合い、とても楽しい時間を過ごせたAさんは、
とてもすばらしい経験をされたと思います。
今回は、経営者の方での勉強会であり、
さすがに皆さん、いろいろな気づきがあったようです。
それぞれの企業で、さらにうまく交流分析を活用して下さること
を願います。
ZACCESS Consulting株式会社