◆優秀な営業マンを雇えば売れるのか?
先日のIT系企業の経営者のご相談から。
その会社は、新たにパッケージソフトを開発され、
それは、なかなか工夫されている良いソフトだと感じましたが、
その会社は、その販促のために、数名の営業マンを新たに
雇用して動き出しました。
この時期ですから、その募集には相当数の応募があり、
厳選して優秀な営業マンを採用したとのこと。
・・・そして、一年経ってもほとんど実績があがらず・・・
というのが現状。
さて、このお話しを伺っていてまず感じたのは、
(せっかく優秀な営業マンを雇ったのに・・・)
という意識です。
優秀な営業マンを雇えばそれで売れるのか?
そして、その優秀というのは、どういう事なのか?
まず。
大手企業で立派な営業成績を挙げられて来られたなど、立派な
経歴の方の場合、注意しなければならないのは、
これまでは本人も気がつかないところでも、”会社の看板”が
モノを言っていることです。
つまり、本人の実力以外の部分で売れている要素が、
実は、かなりあるということです。
実際、大企業から中小企業に転職された方は、この辺りを
身をもって痛感されているはずです。
だから、中小企業に転職してすぐに、しかも実績のない新製品を
新規顧客に販売しようとなると、なかなか思うようには実績をあげ
られないわけです。しかも目に見えないソフトを売るわけですから。
ゆえに、会社を上げて、どうやったら売れる
のか?この工夫をしなければなりません。
優秀な営業マンに恃む(たのむ)。
それももちろん、ひとつのやり方ではありますが、
極論を言えば、マイクロソフトのWINDOWS
を売るのに、営業マンは要りません。
私が言う、「営業の仕組み」とは、そういう事です。
恐らく同じような状況が、多くの企業で起こっていると思います。
今回の記事はあえて、全てを書かない事としますので、
是非、この記事をきっかけにあなた自身で、考えてみてください。