◆謙虚さの裏側にあるもの
「お客様の仰るとおりでございます」
「とてもお客様にはかないません。とても足許にも及びません」
「若輩者ゆえ、ぜひご教示を」
・・・とりあえず、相手を立てる、こちらがへりくだっておけば、
とりあえず間違いはない。
本心でもないのに、下手すると、自分の方が賢いくらいに思って
いながらそういう「謙虚さ」を表に出す。
あるいはそういう謙虚な態度が出来る自分を、偉いと思っている。
実は、こういうことを仏教では、
卑下慢 (ひげまん)と呼ぶようです。
つまりそれは、私たちが戒めるべき、「慢心」の種類のヒトツ。
心のどこかで計算が働いて、謙虚な態度を示す。
わたしたちも、そういうケースは実際、少なくないと思うのですが、
それはやはり、よろしくない、という事なのでしょう。
実際、慇懃無礼(いんぎんぶれい)という言葉があります。
(表面は丁寧で礼儀正しいように見えるが、
実は尊大で無礼なこと)
こういう態度の営業マン、結構いませんか。
ということは、やはりそういう態度は、相手からは見透かされ
やすいということなのでしょう。
本当の意味で、謙虚であることは、ものすごく難しいことだと
思います。
ということで、私はここ数回記事に書いてきたように、
あるがままの自分を曝すこと。
まずは、そちらをしっかりと極めたいと思っています。