◆超強力なサバイバル力
たとえば事故などで突然、真っ暗で、狭い場所に
閉じ込められてしまったとしたら?
大人と、三歳児では、どちらが生き残る確率が高いか?
・・・正解は三歳児。
もちろん体力的には大人に軍配があがるわけですが、
問題は、精神力。
大人は、あれやこれやと思い煩い、不安になり、
ストレスに押しつぶされていきます。
そんな空間にずっと閉じ込められたら気がふれてしまいます。
しかし三歳児くらいだと、
今自分が置かれたその状況を、あるがまま受け入れ、
その環境に、順応してしまうそうです。
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実際に、こういうことがありました。
印象的な出来事だったので、覚えておられる方も多いのではないでしょうか?
2003年の新潟県の中越地震でのこと。
がけ崩れの現場で、母子が乗っていた自動車が、土砂や岩に埋もれて
しまったのですが、長男(当時2歳)が岩のすき間で生存、本震から約九十
二時間ぶりに救出されました。
かなり狭い隙間に、独りでじっとしていなくてはならない状態だったようで
すが、その状態で丸4日近く。それでも救助時に意識ははっきりしており、
きちんと会話も出来たそうです。
それが実際にできるのが、これくらいの歳のこどものすごい能力なのです。
理屈や経験で物事を捉えられない分、こどもは物事を
全体的にまるごとで捉えるチカラ
を持っています。
だから、絵を描かせても、ものすごく面白いわけですね。
まさしく、虚心坦懐。(きょしんたんかい)
大人が苦労して得ようとする境地。