◆最先端の科学と仏教の関係
物質の最小の状態 (つまり、電子顕微鏡とかで、もっともっとミニマムに
観察していくと)は、
「粒子」と「波」のどちらでもあるらしい。
つまり「粒子=形がある”存在”」と、「波=形のない”現象”」のいずれでも
あるということ。
ある、ということと、ない、ということは、同じ
だということ。
そして、この最先端ともいえる、素粒子の世界での現象について、
「物質が、粒子と波の性質を同時に持ち合わせていることをイメージする
ことはとても難しい。いや、むしろ難しいと言うよりも、普通の人には不可能
といった方がいいだろう。」
(東工大研究室紹介冊子LANDFALより転載:柴田研究室 sep.1997)
恐らくこれが、一般的な科学者の考え方かもしれないですね。
たしかに”普通の人”に、説明するのは至難。
でも、般若心経に出てくる一節、「空即是色 色即是空」。
これを訳すと、
ない(空)は、ある(色)と同じ。 ある(色)は、ない(空)と同じ。
ここに、たった8文字で、素粒子理論のキモがすでに説明されています。
そして、このミニマムの世界で起こっているこうした現象は、マクロの
世界の現象(我々の普通の生活領域)とは異なるという認識が、
科学者の中では一般的(シュレーディンガーの猫)のようです。
面白いのは、この、空即是色 色即是空。
人としての生き方に関わる真理として、仏教は説いています。
(=マクロの世界のことと、ミクロの世界は同じ)
物理学的に言えば、超・大統一理論となるんでしょうか。
人は、大昔から、というか、生来、身体の奥底で、こうした真理は
分かっているのだと思う。
すでに自分の中に、答えはある。