◆インディアンと釈迦の思想
今回はちょっと変化球を投げてみます(笑)。
ネイティブアメリカン(インディアン)の格言のひとつ
自然から離れれば、こころは頑なになる。
石や木や、全てのものに命が宿っていると考える。
そして、あえて荒野にひとりで居ることで、
むしろその方が、自然や宇宙と一体になれる、より多くのものと繋がる
ことができると考える。
こうしたネイティブアメリカンの思想は、原始仏教にもかなり共通する
部分があると思います。
私たちは、お釈迦さまに対し、特別な高み、大悟を得た人物と
大そうな評価をしているのですが、実は、お釈迦さまの言っていることは、
まっとうなインディアンなら、誰でも分かって、実践してきたことなのかも
しれません。
仏教が生まれる前から、インド辺りに根付いていた思想が、
アメリカ大陸に渡っていったネイティブアメリカンにも残されているので
はないかと。アイヌも然りか。
仏教を教えている方たちは古今東西、釈迦を特別な存在と受け止めて
おられるようです。
でも、釈迦の教えを、たったひとりのすごい人の、
「特別な悟り」「スペシャルなもの」ではないと考える。
むしろ、そう考えることで、ものすごく「拡がり」「つながり」が出てくるように
思えるのです。
釈迦を特別な存在と考えないところからの思考。