◆他人のケータイ通話になぜイラつくのか?
なぜ電車内などで、対面での他人の会話はさほど気にならないのに、
他人の携帯電話の話し声にはイラつくのか?
コーネル大学の研究チームが、対面会話とケータイでの会話を比較し、
周りの人が受ける影響についての実験を行った。
そこから得られた結論は、ケータイの会話だと、
「会話の半分しか分からないから」
周りで声を聞く人にとって、電話の向こうで話す人が何を話しているかわからないのが、
ストレスを感じる要因になっているとのこと。
「人間は簡単に想像のつくものに対して、無視することができる。しかし次に
何が起こるかわからないものに対しては、常に注意を払ってしまう。
ケータイは話が半分だけ聞こえるために、無意識に話の全体像をつかもうと
脳は緊張した状態を持続することになる」らしい。
望まなくとも気になってしまい、「信じられないくらい、イライラさせる」結果
を引き起こすそうだ。
この“半分の会話”が周りの人にどれだけ影響を与えるのか、という実験も行ない、
その結果、半分の会話を耳にした人の集中力に影響が出ることも示している。
(the Psychological Science journal より)
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う~ん。少なくとも私には、この実感はない。
むしろ日本においては、「公共のルールを破っている人をみかけるとイラつく」という
要素もかなりあるような気がします。
まあその正否ともかく、この手の実験は、話題性重視という傾向と、検証が難しい
という面もあるので、鵜呑みにせずに、きちんと自分で見極める必要があります。
ただし、人間は不完全な状態なものが、より気になる
というのは、実験心理学では常識とされていること。
有名なところでは、完全な ○ と、 一部が欠けている円 の違い。
誤字脱字のある看板などなど。
この人間心理は、営業的に、いろいろな場面で応用が利きます。
あなたの営業ツールやトーク、その他もろもろで試してみてください。