◆私がタバコをやめられた本当の理由
それはずっと前。独身の頃のこと。
当時付き合っていた女性から、タバコをやめることを勧められ、
やめた。
否。「やめたこと」にしていた(笑)。
そして。
当時私は一人暮らしをしており、たまに彼女が一人で立ち寄ることもあったのだが、
ある日、たまたま私は、吸殻そのままの灰皿を残して出勤。
どうやら彼女が来たらしい。
灰皿がない・・・
(やばいなこりゃ・・・)
と思いつつ部屋を見渡すと、掃除された灰皿の上に、メモが。
そこには、短く、
『身体が心配だから、吸いすぎには注意してね』
という意味のことが書かれていた。
彼女に嘘をつき、隠れてタバコを吸っていたのだから、厳しく責められて当然の状況。
自分が逆の立場なら、相当怒るだろう。
でも、彼女がそこに残したのは、いたわりの言葉だけ。
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私の心の奥深いところに、何かが届いた。
その日、何度も読み返した。
あれからもう、どれくらいの歳月が経っただろか。
タバコは一本も吸っていない。
吸う必要も無い。
これが私がタバコをやめた本当の理由。
「禁煙」ではなく、「タバコをやめた。」 である。
ちなみにそれが、今の嫁さん。
・・・ではあるのだが、これは単なる美談ではない(笑)
実は、彼女は、このことを、覚えていないのだ。
まあ、”天然系”なので、計算してこういうことをやるタイプではない。断じて。
ちなみにさほど母性本能が豊かと言うわけでもない。
これも、あまり深く考えずにしたことだったのだろう。
でも世の中は、こうやって動いている。
ん?結論が違う?^^;