谷沢健一氏に学ぶ一流の思考
先日の谷沢さんのトークショーで聞いた中で、
幾つか勉強させていただいたことを書かせていただきます。
今回は、目標設定について。
矢沢さんが、まだなかなか3割を超えられなかったときのこと。
王さんから、「谷沢君の目標は?」と聞かれたそうです。
「3割を打つことです」と答えたら、「そんなことでは駄目だ。もっと目標は高くしないと」と諭され、
実際に王さんは「ホームラン1000本打つこと」を目標としていると聞いて驚いたそうだす。
それ以降、目標を高く設定しなおすことで、根本から考え方や、取り組み方も変わり、
その結果として3割を超えられるようになったと仰っていました。
ちなみに谷沢さんは、二度も首位打者を取り、2000本安打も達成したバッターです。
よく行動心理学などでは、
「高すぎる目標設定はよくない」といわれます。
同様に、「すぐ達成できそうな目標設定も駄目」だと。
そして、「努力して到達できそうな目標が理想的」だと。
この考え方は多くの企業でも、目標を設定する際の考え方として浸透しているはずです。
でもそれは実にくだらない。単なる”お勉強”。
高すぎる目標設定自体が悪いのではない。
それに対し、「これは達成できそうもないな~と諦めること」が悪い。
むしろ、
この厳しい時代に生き抜くには、
高すぎるくらいの目標を設定すべき。
ゆえに、
ある意味の、アホさが必要。
そして、そこに至るためにはどうするかを真剣に考え、チャレンジする。行動する。
その結果、大いなる目標には至らなかったとしても、知らないうちに、これまで考えてもみなかった
高いところに登れている。
富士山に登るのに、エベレストに登る準備をしなさいとは、よく言われること。
そのつもりで準備をすれば、富士山はかなりラクに登れるのだと。
しかし目標は1000本だったんですか・・・王さん。
正真正銘のアホですな。驚いた。敬服。
またこういう話を、面白おかしく、さらっと語れる谷沢さんのフトコロの大きさにも驚きました。