受注から逆算するプロセス発想
営業管理について部分的に、 『見積提出』を管理していてはダメ という話をしましたが、その続きです。
ほとんどの企業が、営業プロセスを考える際に、
営業のスタートは何をして、・・・・と、最初から徐々にステップアップしていくイメージで、
受注にいたるまでの階段を作ろうとします。
今の時代、それで受注が取れるでしょうか?
たとえば、新規開拓のプロセスとして、当然のように「初回訪問」を管理します。
そして、【新規訪問件数】を重要管理指標とされている企業も少なくないと思います。
その背景には、”新規訪問したうちの○%は受注できるだろう”という確率的な考え方があったりしますが、
今の時代、%で考えてもなかなか受注は取れません。
そして訪問件数を管理すると、営業マンは、訪問件数を稼ごうとします。
そうすると「結果はなかなか出ていないかもしれないが、努力はしている」ことを示すことが出来ます。
そして「とりあえず会いに行く」ことをやってしまいます。
いや、「たくさん会えば、その中からお客様が生まれる。とにかくたくさん会うことだ!」
と真剣に考えている営業マンも少なくありません。
ここで間違えないで下さい。もちろん、”たくさん会う”こと自体は必要なことです。
でも闇雲に会いにいってはなりません。
いつしか、手段が目的化してしまいます。
ここで大事な考え方を示します。
営業プロセスを作る際には、スタートから徐々に・・・ではなく、
その目的・ゴールである、「受注」から逆算して、そこに至るための最短で、最も効果を挙げる道筋は何か?
を考えるのです。
この考え方を 「営業クリティカルパス」 を設計する といいます。
ここでひとつだけ。
受注に至るために効果を挙げる道筋のポイントを。
それは、 いかに最初からキーパーソンに会うか? です。
そんなの当たり前じゃん!といえる方は素晴らしい! でもそういう方は少数派なんです^^
大多数の営業マンが、まずは会える人にあって道筋をつけて、案件を徐々に上に上げてもらう・・・
という段階的発想をしているのです。
だから、成果が出ない のです^^