スポーツの成績と性格の関係
今回はスポーツにおける「交流分析」の研究成果をご紹介しましょう。
ビジネスにおいても非常に参考になります。
すばり「競技成績と性格」の関係をみると、成績上位群と下位群にはやはり違いが見られます。(統計学的に有意差があるっちゅうことです)
(この元データ、テニスで関東学生大会本選出場以上の選手を上位群、予選出場のみの選手を下位群としています)
成績上位群はCPとFCが高く、ACが低いという傾向が認められます。
これは、「従順で、消極的な姿勢」よりも、「主体的で、創造的な行動様式」を取ることがスポーツの世界で好成績を収めやすいということです。
まさに身近で思い当たるフシが・・・^^;
また意外に思われるかもしれませんが、冷静沈着なコンピューターの心の部分であるAは、平常時での戦略立案面などでは有効ですが、競技中の実力発揮にはあまり寄与していないようです。
つまり、戦っている最中のプレッシャーの中での瞬時の判断力や決断力については、CPの意志の強さや、FCでの創造性、直観力などが有効なのでしょう。
ところで、CPが強いイメージ=イチローや松井秀喜、FCが強いイメージ=長島茂雄という感じでしょうか?
このように競技成績の向上にはスキルや体力の向上だけでなく、その根幹的な取り組みとして「性格面の成長」を促すことが有効であることが伺えます。
ちなみにこれらをもとに、【競技で好成績を収めやすい性格】モデルをエゴグラムで描くことが出来ますし、それと各自の性格を比較することで改善点も明確に出来ます。
・・・いろいろと応用ができそうですね!
交流分析による性格分析はコチラから↓
http://egogram.web.officelive.com/default.aspx
参考文献:
1)「アスリートの自我状態と心理社会的スキルに関する研究」法政大学 中澤史他
2)「走塁セルフ・エフィカシー尺度の開発およびその有効性の 検討」法政大学荒井弘和