まず、タカシマと連絡をとった。
夏に集まって以来の連絡だが、1コールもしないうちに電話にでた。

「サトシの件見たか?」急ぐ気持ちから、お決まりの挨拶をすっ飛ばして、本題を話した。
「おぅ、どうなってるんだ。」タカシマも凄い勢いで返事をした。

「今朝、サトシから連絡あったけど、お前のところにも無かったか。」タカシマは財務省で役人をしている。サトシならまず彼に連絡を取るのが普通だと思った。
「いや、無いが、お前のとこにはあったのか。」意外な答えだった。サトシなら、手に入れたデータがある程度信憑性が有るかどうか、確認すると思ったからだ。
確認などしなくても、確かな情報だったのか。ひょっとしたら、私の説得で思い直して連絡をしなかったのか。連絡する前に捕まったのか。とにかく、情報を集める必要があった。
「今朝、チョッとだけ話した。お前、今日これから時間つくれないか。」どうするにしても、タカシマの力が必要だった。