もちろん、もう学生ではないのでやる必要はない。

でも、読書感想文なら、他人の分までやってもかまわない。

そういうバイトがあったらなぁ。。






Zacbaran的観覧日記-110816_1550~01.jpg


「スロウハイツの神様」 by 辻村深月




たった一週間で上下巻とも読んでしまった。

ああ、私としたことがなんともったいない。。

出来るだけゆっくりとねっちりと読んだつもりだったのに。



下巻の中半あたりで、「もう読み終わってしまうっ!」と

どうしようもない寂しさに襲われたんだけど

移ろいゆく季節を止められないように

ページを繰る手が止められず。




もともとアパート物が好きで。

香月日輪さんの「妖怪アパートの幽雅な日常」しかり

紺野キリフキさんの「はじめまして、本棚荘」しかり。




今回はスロウハイツに住むクリエイター達の話。



住人たちの過去と現在もさることながら

自意識が強くわがままで非常識で打算的でありながら

どこまでも優しく傷つきやすい彼らが繋がっていく様は

時には傷口からどくどくと血を流すような痛みを伴う。



でも、だからこそ結ばれた絆は永遠なんだね。


辻村さんの作品は怖いほど鋭いものも多いけど

この作品は登場人物一人一人に

辻村さんの愛がこもっている。



いつまでも読んでいたい本。

出来れば、読み終わりたくない本。

そんな感じ。