基本的には完全予約制ですが・・・
7月は誕生月なんです、カミさんとちょっと豪華にゆっくりと食事をしましょうと予約して伺ったのはススキノの「おい河」さん
しっとりした落ち着いた雰囲気の中「いらっしゃいませ、お待ちしておりました」との出迎え
カウンター6席ほど、テーブル2卓、先客無し後客3組6名、男女3名ほどのスタッフ
いつものように最初はビールから
前菜で出された三品
「豚しゃぶとトマト」・・・冷製で大葉が天盛りされる、薄味で上品な味わいだが出汁感はしっかり
「豆腐と潤菜と北海シマエビ」・・・薄切りされた豆腐が斬新、旬のモノの取り合わせで健康になれそうなひと品
「冷製の冬瓜と鶏」・・・どれもあっさり仕立て、前菜としては十二分の取り合わせで、先が楽しみ
土佐醤油とポン酢が置かれ薬味は山葵とおろし生姜、お造りは「ヒラメ、活イカ、チップ(ルイベ)」・・・
道民でも高値の花の活イカ、好きな人には酷なご時世だがコリっとプリっと旨し、こちらも旬のモノの取り合わせで嬉しい内容
酒は「大信州、香月」にスイッチ・・・さんざ飲んでる「大信州」だがこれは初
辛口だがトロッとした甘さで旨い
続いては「タラバガニの炭焼きと天ぷら」・・・旨味のあるタラバをサクっと炭焼き、旨くないわけがないです
天ぷらと併せてコースの一品としては量は多めに感じます
添えられた「金時草」はハウス栽培で年中流通してるようですが、天然ものの旬は6月から10月、素材選びにも余念がありません
「フカヒレとアワビのあんかけ」・・・説明のときに「スッポンあん」と云われたように聞こえました、小さめのフカヒレ姿と鮑の高級食材で文句の付けようのない内容
旨味がギュっと詰まったひと品
「ズワイガニと余市のウニ乗せ」・・・一瞬寿司かと思いましたが
シャリではなくタラバガニのほぐし身、ウニはトロっと甘いバフン
この時期に松茸なんですね
香りはほどほどコリっとした歯応えが善き、ずわいが旨いのは順当ですが
それ以上に出汁が非常に秀逸で食べ終わった後ここにご飯入れて欲しいとか思っちゃうところが小市民か
下げようとするところを、テーブルに残して貰い蓮華でチマチマいただきます
飲み過ぎだなぁと思いながらポン酒のお替りは「上川大雪(特別純米)」
「牛肉と万願寺とうがらしの炊き込みご飯」・・・炊きあがりを釜のまま見せてくれます
量は二合ほどで明らかに多過ぎ
茶碗に少量盛り付け、なめこ、三葉、大根の味噌汁にははの香のものを添えて運ばれました
牛肉の旨味が米に絡み上出来、道内米だと「おぼろづき」のような弱モチっと感のある米質
残ったご飯は折りに入れてお土産にしてくれました
料理全般、塩味が軽やかで押しつけがましさがなく、自分のような薄口好みの人間にはド真ん中
〆のデザートは「夕張メロンのゼリー」と「梅のグラニテ」一緒にお茶が運ばれる
甘さ控えめあっさりなメロン
基本完全予約制ですが予約状況に拠っては当日予約も可能なようです
ホール担当スタッフに若干のぎこちなさが見られますが許容範囲内
機会が有れば是非また伺いたい良店です
ごちそうさまでした。