末永く営業される事を望む・・・
実は室蘭出身で親は健在で実家も此処に在ります
そんなわけで度々来る機会の多い場所ではありますが飲食はほぼ実家で済ませますので未訪店は山積状態
実家へ寄らずに食べ歩きをしましょうとJRに乗りやって来ました
室蘭と云えば先ず此処でしょ、昭和天皇も立ち寄ったという「天勝」
どれほど歴史のある店なのでしょう、自分も幼少の頃から良く食べていましたので記憶にあるだけで半世紀以上
オーダーは定番「天丼@1,100」・・・この店はこれ一択だと思い周りを見回すと天ぷらうどんや鍋焼きも人気の様子
入口右手、レジ前に腕組して座った母さんにオーダーを告げ会計は先払い、プラスチック製の赤い札を受け取ります
カウンター15席、テーブル3卓、小上がり3卓、奥の方にも2〜3卓の小上がり
厨房3名、洗い場2名、フロア1名、レジ1名の大所帯
店内は改装されているんでしょうね、子供の頃の記憶とは違うように思います
提供まで7分
以前と変わらぬ瀬戸の蓋が閉まり切って居ない状態で運ばれて来ます
小皿には2枚の沢庵、汁物は和布
丼の蓋を取ると海老天5本にイカ天と言った布陣
いただきます
なんせ数十年ぶりの実食で記憶の味と少々乖離がある
もう少し濃い味わいだっようなイメージ、さほどコッテリとはせずあっさりとした仕上がり
天ぷらにはタレが掛かりしっとりとしたスタイルなのは記憶と違わず
米はさほど良質なモノではないが、硬め炊きで丼にはピタリと合う
味付けの濃度が弱めなので飯が余る、と云うか自分にはそもそも量が多く三分の一ほどお残し(スミマセン)
味噌椀も健康的な薄味、出汁感弱くこちらもあっさり
正直まだまだ旨かったように舌に刻まれていたのだが、時が経てばそんなモノなのだろう
昔この店の前は中央町の中心街でアーケド化されていたが今ではすっかりその面影もない
室蘭の人口も数十年前と比較すると半分以下に減り、すっかり過疎地化している
北海道の地方都市はどこでもそうだが、こういう歴史のある店は長く残って欲しいと思う
ごちそうさまでした