「深泥池(みぞろがいけ)」 の紹介 --- 国の天然記念物 --- 

今から14万年前の深泥池は京都盆地の北端にある連山の谷で、しかも谷頭から谷出口までが600mほどの小さなものでした。 この谷の西側には鴨川が流れ鴨川扇状地を形成していますが、その土砂はこの谷の出口にまで到達し自然堤防となり沼地化していたと考えられていいます。 この沼地(せき止め性湿地)の状態は、自然堤防の上に人の手によって築堤(約2m)される約1,500年前まで続いていたことがわかっています。 築堤されてからは湿地は溜め池となり、ほぼ現在まで大きさ(周囲1.6Km/9ha)は変わっていません。 ただし、溜池となった時、季節によって浮き沈みする3haの浮島が誕生したと考えられています。この浮島は14万年前から連綿と生き続けている北方系の植物であるミツガシワやホロムイソウ・食虫植物など希少な植物も生育しています。また、開水域には南方系の植物であるタヌキモなども生育する珍しい貴重な池となっています。

この池は1927年(昭和2)に「深泥池水生植物群落」が国の天然記念物に指定され、さらに1988年(昭和63)には指定対象が「深泥池生物群集」に拡大されました。(田篭)

 

※ 2024年3月掲載日:3日、10日、17日、24日、31日

 

-- 3月3日 晴れ ・ 水位+2cm ・ 南堤気温-3℃(7:05) --

・檜峠の気温計は故障中

・ミツガシワの花芽が伸び出してきました

・水位が+1㎝、深泥池北側も冠水しています

 

1・2)水位が+1㎝の深泥池

1) 余水吐横の水位計②は51㎝。 

2) 池の水が余水吐西側から溢れています

 

3・11) 水位+2㎝の深泥池

3) 南堤

4) 南水路(西寄り)

5) 南水路(中央付近)

6) 南水路(東寄り)

7) 東奥(傾くヤマザクラ)

8) 北東開水域

9) 北東開水域

10) 北側水路(東寄り)

11) 北東開水域

 

12・14) 大丸山(深泥池北西部)から望む浮島

12) 浮島(中央部・東部)

13) 北側水路と池塘

14) 北西部のミツガシワ群落

 

15)ミツガシワの花芽が伸びてきました

 

16・18)氷の上でエサを探すハクセキレイ

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17)

18)

 

 

-- 3月10日 晴れ ・ 水位+1cm ・ 南堤気温-2℃(6:55) --

・檜峠の気温計は故障中

・早咲きのコバノミツバツツジか咲き出しました

 

19~21) 「早春の深泥池」

19) ここからの眺めは四季の変化が良くわかります

20) 季節は春ですが早朝には氷も張り雪も舞っています

21) 氷の中から伸びるカキツバタ

 

22~24) 最近はシカが減っておりミツガシワへの食害も減っています

22) 水門よこのミツガシワ

23) 花芽もシカに食べられることなく順調に伸びています

     24) 次回きた時には花が咲いているかも!

 

25・26)池奥のイノシシ?に荒らされていた地面からは、新たな植物が芽を出していました

25) 

26) 

 

27・28)早咲きのコバノミツバツツジ

27) 

28)

 

29~33)野鳥も活動的になってきました

29) シロハラ

30) キバシリ

31) ハクセキレイ

32)マガモ

33) オオバン

 

34~37) 「シカ対策」 

34) 南側築堤に現れたシカの足跡。 

  西山入り口には門が設置されているので池から上陸しています。

35) シカ対策だと思うのですがチンコ山と高山の間にネットが設置されていました

36) これで高山からチンコ山へはストレートには入れません

37) しかし、浮島からチンコ山に上陸したシカは出口が無くなりますが・・・? 

 

 

-- 3月17日 曇り ・ 水位+2cm ・ 南堤気温8℃ (6:30) --

・檜峠の気温計は故障中

・イワナシ、ショウジョウバカマは花ナシ

・ミツガシワは順調に育つ

・巣づくりを放棄したと思っていたアオサギのペアが、南西開水域の小浮島に戻っていました。抱卵はまだのようです。

 

38・29)シカの食害に遭わず順調に育っています

38) 葉も蕾も順調!!

39) もうすぐ花が咲きそうです

 

40~43)池奥のヤマザクラ

40) 年々傾くヤマザクラ

41) 体の傾きを手で支えるよえうに枝を池に突き刺すヤマザクラ

42) まだ小さく固い蕾です

43) ちなみに南側堤防に育つソメイヨシノの蕾は膨らんできました

 

44~48) 2月11日に巣作りを確認。その後行方をくらましていたアオサギですが、今朝は戻っていました。巣を放棄したのかと思っていました。

44) 小浮島に戻ってきたアオサギのペア

45) 小枝をくわえて巣を整えます

46) 一羽が食事に飛び立ちます

47) 産卵はしていないのか残りの一羽も食事に向かいます

48) これから子育て頑張ってください! 

 

49)池奥ではマガモがペアで休んでいます。近くに巣があるのでしょうか

 

50・51)コブシ

50) 昨年の残り実

51) 小さなツボミをつけています

 

52)マガモの兄弟? どこまでも整列して泳いでいます

 

 

-- 3月24日 小雨 ・ 余水吐横水位計51㎝(+2cm) ・ 南堤気温7℃(6:45) --

・マガモが子ガモを9羽連れていました

・コバノミツバツツジが本格的に開花しだしました

 

53~55)空っぽの巣の横で2羽のアオサギがエサを探していました

53) 新たな草がのせられたアオサギの巣

54) 

55)

 

56~60)本格的に咲き出したコバノミツバツツジ

56) 早咲き遅咲きの違いはここでは個体差が大きい?

57) ここのコバノミツバツツジは春と秋に花を咲かせます

58) 花が咲くのとほぼ同時に小さな葉が3枚展葉します

59)

 

60)水門横のミツガシワの花芽が減っています、シカかの食害?

 

61~63) マガモが子ガモを連れていました

61) コガモは9羽、最近孵化したようです

62) コガモはオオバナイトタヌキモの上に乗っています

63)

 

64・65)南側堤防のソメイヨシノ

64) 

65)

 

 

-- 3月31日 晴れ ・ 水位+2.5cm ・ 南堤気温13℃(6:20) --

・檜峠の気温計は故障中

・深泥池でミツガシワの花が最初に咲き出すのは樋門横ですが、シカの食害で咲いていません。しかし、池の周囲では咲き出しました。

・桜はソメイヨシノもヤマザクラもやっと咲き出しました。

・久しぶりにショウジョウバカマを見かけました。

 

66~69)樋門横のミツガシワは例年でしたら真っ先に花を咲かすのですが、今年はシカに花芽が食べられ花がありません

66) 樋門横は今の季節 朝日が一番に当たります

67) 人間が食べると苦いミツガシワですが、シカは好んで食べます

68) 南堤横のミツガシワは花芽が伸びてきたところ

69) 南側水路のミツガシワ。(この群落で花が咲いていたのは、一株だけでした)

 

70~75)今年はソメイヨシノとヤマザクラが同時に咲き出しまた

70) 南側堤防のソメイヨシノ

71)

72)

73) 池奥の倒れかけたヤマザクラ

74) 踏ん張って

75) 頑張って花を咲かせています

 

76.77)ショウジョウバカマが1輪咲いていました

76)

     77)

 

78.79)コバノミツバツツジも勢いずいてきました

78) この場所はコバノミツバツツジに囲まれ

79) 春を満喫できます

 

80)池奥でひっそり咲くスミレ

 

81)池ではコイ・フナの乗っ込み(産卵)がはじまりました

 

82)チンコ山先端から見た浮島のビュルテ

 

83)春を迎えたチンコ山の木戸横の池塘