「深泥池(みぞろがいけ)」 の紹介 --- 国の天然記念物 ---
京都盆地北部の東寄りに位置する深泥池は周囲約1.5㎞・深さ約2m・面積約9ha(約3haの浮島を含む)・海抜約75mの小さな溜池です。池は北・東・南の三方を山で囲まれていますが、川の流入はありません。池の水は、湧き水?と雨水(表流水・亜表流水)から成り立っています。 池の南西部には約120mの堤が築かれ余水吐と樋門が設けられています。この池(浮島)の特色は、暖温帯である京都市内に存在しているにもかかわらず、尾瀬ヶ原や釧路湿原などの低温湿地でしか見られない高層湿原が存在していて、そこには氷河期(約14万年前)からの動植物(遺存種)が数多く生き残っていることです。現在「深泥池の生物群集」が国の天然記念物に指定されています。 (田篭)
------- 8月2日 晴れ ボート小屋前水位54cm(+4センチ) -------
(7月31日、近畿地方の梅雨明け)
1)~3)「梅雨明け直後の深泥池」 2020.08.02
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2)
3)
4) 「浮島に居残りシカ一頭」 2020.08.02
浮島に短期定住していたほとんどのシカ達は梅雨の大雨で山に戻りましたが、後ろ足に障害を持つシカ一頭が残留しています。
5)~8) 「トンボも種類が増えてきました 」 2020.08.02
5) 「虫を捕らえたキイトトンボ」
6) 「ベニイトトンボ」
7) 「ハッチョウトンボ ♂ 」
8) 「ハッチョウトンボ ♀ 」
9)~12) 「 野 鳥 」 2020.08.02
9) 「メジロ」
10) 「シジュウカラ」
11) 「カワセミ」
12) 「ムクドリ (幼鳥)」
13)~16) 「食欲旺盛なブルーギル」 2020.08.02
13) 「寿命で池に落下したクマゼミ」
14) 「どこからともなく現れたギル」
15) 「セミに狙いを定めるギル」
16) 「セミに飛びつくギル」
17) 「シカに食い荒らされても咲き続けるスイレン」(園芸種なので駆除の対象)
18) 「ハネミイヌエンジュの花」 2020.08.02
19) 「咲きだしたミミカキグサ」 2020.08.02
------- 8月9・10日 晴れ ボート小屋前水位50cm(±0cm) -------
20)~23) 近年、深泥池の水質は溶存酸素が少ない状態が続いています。 特に夏場の日の出前は酸素が一番少なくなるのかフナ・コイ・ナマズまでが鼻上げをしているのを見かけます。
20) 過去の写真より「水面にたくさんの鼻上げが確認できます」2016.08.07 07:11
21) 過去の写真より 「コイ・フナの鼻上げ」 2019.08.18 06:28
鼻上げとは水中の酸素が減った時、少しでも多くの酸素を含む水を取り込もうと水面で口をパクパクとさせている状態。
22) 過去の写真より 「ナマズの鼻上げ」 2015.08.16 06:52
23) 「静かな水面」 2020.08.09
この場所は、この時期、日の出前になるとたくさんの魚が寄ってきて鼻上げを行う開水域です。 しかし、今年は今のところ鼻上げは確認できていません。 長かった梅雨が影響しているのが、オオバナイトタヌキモが減ってきた為なのか?
24) 「ヒシ」 ジュンサイに囲まれてヒシが広がっています。 2020.08.09
25)26) 「ガガブタ」
深泥池の近くにある小池ではたくさんのガガブタが育っていますが、深泥池では先細りです。
25)
26) 早朝に撮影したため、花は白い蕾のままです。 2020.08.10
27) 「ミヤマウメモドキの実」 少し色づいてきました。 2020.08.09
28) 「タヌキモとハナダカマガリモンハナアブ」 2020.08.09
絶滅寸前種と絶滅危惧種の組み合わせです。 深泥池では普通に見かけます。2020.08.09
29) 「蝉退(せんたい)」 クマゼミの抜け殻は漢方薬として利用されます。 2020.08.09
30) 「池の北西部から見た深泥池」 2020.08.09
ここから眺める深泥池は池とは思えません。 しかし、ここから見える草木の下には大量の水が存在しています。 昭和の初めごろは完全な開水域でした。
------- 8月15日 晴れ ボート小屋前水位47cm(-3cm) -------
31)~33) 「花が減ったヒメコウホネ」 2020.08.15
32) ここのヒメコウホネは8月中旬からしばらくの間、花が減ります。しかし、9月になるとまた増えだします。
33) ヒメコウホネの葉は水中葉と浮葉があります。
34)35) 「ガガブタの花」 絶滅寸前種(京都府RDB) 2020.08.15
34) 最近、ガガブタが減ってきました。深泥池では一度絶滅したと言われていた時期もあったのですが2008年頃から見られるようになり調子よく増えていたのですが・・・。
35)
36)「クモの巣に掛かったクマゼミを食べるジョロウグモ」 2020.08.15
37)池の辺に生えてきた園芸種のユリ。 ロンギフローラムハイプリッド? 2020.08.15
38) 「水面一面に広がるタヌキモ」 2020.08.15
------- 8月23日 晴れ ボート小屋前水位43cm(-7cm) -------
39)~41) ミミカキグサとホザキノミミカキグサとハッチョウトンボ
39) ホザキノミミカキグサ
40) ミミカキグサとハッチョウトンボ。
40) ハッチョウトンボの羽がきれいです
41)42) 花が咲いたツクシカンガレイ
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43)44) 浮島からは消えてしまったといわれているホタルイ。 年によって見かけます。
これはイヌホタルイかも?
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44) 2020年8月30日撮影
------- 8月30日 晴れ ボート小屋前水位41.5cm(-8.5cm) -------
45)46) サワギキョウ(準絶滅危惧種)が咲きだしました
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47)48) ミカヅキグサも咲いています
47) 白い花がミカヅキグサ(絶滅危惧種)
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49)50) コマツカサススキ(絶滅危惧種)も花を咲かせていました
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51)~53) 今月もシカの食害を載せなければいけません
51) 病院前のミツガシワ群落が食害に遭っていました
2020年5月10日 緑色したミツガシワ群落
2020年8月30日 耕されたようになったミツガシワ群落
52) ミツガシワ群落を拡大すると
53) さらに拡大すると シカに食べられた後の茎だけが残っていました
南堤の二の前にならなければ良いのですが。
シカ対策は池の一部におこなっただけではダメなようですね。 一部を抑え込むとまた違う場所に現れる「モグラ叩き」のようなものですね。