
友人が新たなネイルサロンの活路を見出そうと、次なる一手を模索をしていた。私は16才のころネイリストを目指しており、独学で技術を研究。17才のころから22才まで個人でメンズネイリストをしていたことがあり、新業態のネイルサロンについて思考を巡らせてみた。今のネイルサロン業界は、都市部を中心にサロンが乱立しており、コモディティー化(差別化できず業態が類似化)している。多くのサロンは、新規客獲得のために初回割引を販売するが、新規顧客はそれ目的で他店を転々としたり当日キャンセルなどで顧客が定着しにくく、売上に結びつかないという話を聞く。
リアル店舗の商圏は、家の中にシフトする。ビデオレンタル店は、ぽすれんの形態や、AppleTVのようにオンデマンド配信が主流になり、その他商品購買はECに切り替わりつつある。美容業界についても同じく、最近では美容師を自宅に派遣する美容師出張サービスが台頭してきている。
ネイルサロンの次なる業態は、少数先鋭の出張型がキーワードになる。これによって経費の多くを占める人件費と賃料を圧縮することができ、自宅で施術をすることで当日キャンセルを抑え、開業資金も安価に抑えることができる。材料費の中では、ジェルライトとエアブラシのコンプレッサーが高額機材だが、それでも合わせて10万円あればいい機材を揃えられる。ポリッシュ(マニキュア)や筆、備品についてもくりかえし使えるものが多く、それらはネイリストが自分の道具として揃えていることが多い。
しかし、単純に出張型ネイルサロンのみでは、売上が流動的になりやすいのでストック収益を上げるために、富山の薬売りをヒントにしてみた。
富山の薬売りとは、かぜ薬などの使用頻度の高い薬が詰まった薬箱を、家庭に無料配布し、定期的にスタッフが家に訪問。消費された商品代金のみ回収するモデルであるが、この商品をターゲットである20代の女性にフォーカスしてラインナップする。それがつけまやカラコンなどの入ったコスメボックスである。これによって少額資金でスモールスタートでき、コスメボックスからのストック収益だけでなく、定期的に訪問することで次の施術につなげるフォローアップもできる出張型ネイルサロンの完成である。ミニマムスタートできる業態なので、これから独立してネイリストを目指す方・ネイルサロンの新業態を模索される方、なにかのヒントになればと。以上
【誰にも話したことがない、当時読んでいたネイルの資料など】
ネイルに必要な基礎からテクニカルな部分まで網羅された、JNA公認のネイルの教科書。当時はメンズネイリストが国内に数十人ほどしか存在せず、多くは美容師が客単価をあげるためのスキルアップとしてネイルを学ぶことが時代の主流で、ネイル専門のメンズネイリストは日本に数えるほどしか居なかった。
高校生だった僕には、ネイルの専門学校に行くお金がなかった。ただ4才の頃からアトリエに通っていた僕は、キャンパスのサイズが1mx1mから1cmx1cmになるだけなので、余裕で日本一になれる、絶対に出来ると自分を信じこみ、学校帰りに女性雑誌コーナーにさりげなく一人溶けこみ、ネイル雑誌(ネイルUPやネイルMAXなど)をかたっぱしから立ち読みし、家に帰っては、立ち読みで覚えたことを100均で買ったネイルチップ(成形済つけ爪)を使い、作品をひたすら作る泥臭い高校生だった。情報は自分で取りに行く。結局、場数だ。
僕がネイリストをしていた頃は、主流の施術がスカルプであり、ジェルネイルが台頭してきた頃だった。スカルプは地爪に傷をつけて、粘土を筆で成型・硬化する事に対し、ジェルは地爪にジェルを乗せUVライトで成型硬化することで地爪にダメージが少なく、当時としては革新的な施術方法だった。
最近は、UVライトがLEDライトに代わったことで、硬化時間をダイナミックに短縮することで人気を博している。このLEDライトは持ち運びしやすく値段も手頃なので、出張ネイルを始めるなら最適な一品だとおもう。