本日はクラッチオーバーホール。
学生時代に自動遠心の実習をやった気がするが、記憶もあやふやな程、この機構を触るのは久しぶり。

60年代のサービスマニュアルはほぼ何も重要なことを記載していない。
例:ロックワッシャの爪を起こしてクラッチユニット外して分解する。以上。

その為、自動遠心クラッチの分解組み立てブログを漁って自主勉強。

まずはドライブプレートとクラッチアウターを組み付ける。
締め付けボルトは取り外し時固着していたので、ショックドライバー使用。
その為、ボルトは新品交換。


とここで違和感。

ボルト締め付けても、ドライブプレートが上がってきていない気がする。

ドライブプレートとクラッチアウターがツラになっていない感じ。

何度かドライブプレートとクラッチアウターの位置を調整し組み付けたが変わらず。

こんなもんかな?と思い次の作業に進む。


ドライブプレートにウェイトローラーを組み付け。

近年のウェイトと形状が全く違う。

もはやノックピン。



クラッチディスクとプレートを組み付けていく。



フリクション材はいい感じに焼けなのか、摩耗なのか変色していた。

だいぶ溝の幅が現行品とは異なる。

このまま組み付けていったが、最後のCリング組み付けで完成だが、溝に入るスペースが無い。

センターを押し込むと若干奥へ動くので、Cリングを押し込む。

組み付け完了し、クラッチアウターを確認すると、最初に組んだボルトが着座していない。

明らかに異常。


一度ボルトを外してみると、ドライブプレートとクラッチアウターはツライチになっている。

が、再度ボルトを締め付けると、ボルトは着座しない。


一度組んだクラッチユニットを再度分解し、クラッチアウター単体にボルトを締めていくと、やはり途中で止まる。

ショックドライバー使用と新品ボルトの組み合わせで、締まり切らない状態になったか。


ということで、タップでねじ山修正。


新たなねじ山で組み付けると、最初からドライブプレートとクラッチアウターはツライチに。

ねじ山が原因で組み付け不良を誘発していた。


その後は何事もなかったかのように、スムーズに組み立て完了。







クラッチを組み終わったところで、現状推進可能作業が無くなった。

現在、ブラスト以来出している部品が帰ってきたらエンジン塗装を行い、エンジン組み立てを行うが、いつ帰ってくるか現状わからない。


しばらく作業止まるかもしれません。


本日は以上


1.2h