化学療法後の骨髄穿刺の結果、白血病は完全寛解であるという嬉しい報告をもらいました。また、唯一の兄弟である姉のHLAを調べたところperfect matching(10/10)であることがわかり、未来に微かな光が見え始めました。聞くところによれば、兄弟間でのマッチングの可能性は25%ということで、一人しか兄弟のいない私がperfect matching したというのは幸運なことでした。

8月には職場からの給料も停止となり、病院から1時間ちょっと離れた借家を維持することは難しくなり、3人の子供を帰国させることとなしました。日本に返すと言っても一度に3人も見れるほどの余裕はどこにもなく、1人ずつバラバラに親戚に見ていただくこととなりました。そして妻は私と米国に残り、看病をしてくれることになりました。

化学療法後に行った頭部MRIにて白血病疑いの病変が認められ、脊髄液は陰性だったものの頭部放射線治療を行うということになりました。閉所恐怖症である私は繰り返されるMRIに悩まされましたが、鎮静剤を使い何とか乗り越えました。
そして、9月に入ると待ちに待った移植の話が浮上しました。順調にいけば9月終わりには移植を行うということで、日程表を渡され希望に胸を膨らませていました。