州ライセンスがなんとか取れました。州に因るものの外国人が州ライセンスを取るのは意外と難しいようです。今回私のケースでは、
1.USMLEの4つの試験を7年以内に合格しなければならない
2.USの正規トレーニングプログラムで研修経験がなければならない
という二つの項目で引っかかりました。例外のほとんど認められていない、外国人の少ない州での手続きだったので、正直どのような判断が下されるか不安でした。
結果的には、
1.試験に長期を要した理由を説明
2.正規トレーニングに相当するトレーニングをアメリカで十分受けている
3.他の州ではライセンスを認められている
4.US Boardに相当する専門医資格を所有している(日本の専門医)
5.大学病院からのオファーをもらっている
などという説明をつけて、例外的にライセンスをいただくことが出来ました。
これで、事実上障害になる項目は全てクリアしたことになるので、あとは手続きの時間の問題で無事に就職することができそうです。ここ数年来の夢が叶うので喜ばしいことですが、また新しい職場へ行ったら色々と困難が待っているでしょうから、喜んでばかりいられません。心臓外科に限らないかもしれませんが、海外で仕事につくというのは結構難しいことです。今回身をもって実感しました。今回成功の原因を自己分析すると、努力10%、周りの優れた先生方の助け40%、運50%といったところでしょうか。自分の努力だけではどうしようもない運の部分が結構多くを占めています。こればっかりはどうじようもないので、私は自分の幸運に感謝するのみです。また、支えてくれた家族にも感謝し、これから恩返ししなければなりません。
心臓外科医としてなんとか第2ステージに立つことができそうです。ここからがまた勝負の毎日になるでしょう。