redo operation再手術は癒着のため解剖がわかりづらく手術は難しいが、それを剥離していく過程はパズルのようで面白い。VADフェローをしているためLVADから心臓移植へ移行する患者の手術がよくある。LVADの入っている患者は例外なく癒着が強く、手術は難しくなる。それでも、癒着のパターンがあるので経験が増えるにつれて徐々にやりやすくなってきたように感じつつある。


LVADの剥離に比べたら、その他の心臓手術後の剥離は容易だという感覚でいたが、今日は予想以上に大変だった。

83歳女性、冠動脈バイパス術後、IMAを含む2本のBypassがPatentな患者に対するAVR。しかも、IMAはsternumの正中近くを走行し、かつ、胸壁にかなり近かった。IMA dependentの患者で剥離中に傷つけたらそれで手術は失敗。しかも、チーフ、Dr.S の患者とあって、かなり慎重に時間をかけてやってしまった。癒着は非常に強かったが結局無事にIMA剝離し、カニュレーション準備は問題なくできた。Clamp後もsmall annulusでannulus enlargementを要するというなかなか大変な手術だった。


こういう厳しい手術をもう少し短い時間でさくさく進められるようになりたいものだが、かといってミスを侵さないということの方が大事なので、なかなか難しい。


今週は、月曜日Bentall,ascending, hemiarch replacement, 火曜日mitral repair, 水曜日redo AVR, 木曜日minimally invasive mitral となかなか順調。

引き続き取りこぼしのないように心がけて頑張ります。