ようやく次のO VISAが無事に取得できた。手続きを始めたのが昨年9月なので、9ヶ月かかった。(実際には、書類が通ったのは4月の始めであったので7ヶ月でAcceptされていたが)


ご存知のように外国人労働者にはVISAが必要である。

VISAの種類には色々あるが、それぞれに制限があり基本的には外国人が簡単にアメリカで定職をもって永住できないような仕組みが出来ている。この結果、アメリカ人にポストをできるだけ多く残すことになると同時に、能力のある人間だけがアメリカに残ることが出来るようになっており、それがアメリカと言う国(というかグループ)を恒常的に強くし続けていると思う。


簡単にVISAの話をすると、

医師の場合、臨床研修または研究ならJ VISA

臨床研修でStep3があればH VISA

スタッフならGreen Cared, O VISA, H VISAという選択肢がある。

それぞれ更新できる年月の規定があり、家族のVISAに関する規定があり、また例外があり、非常にややこしい。


J VISAは学生のためのVISAで取りやすいが色々と制約が多い、使えないVISAである。僕は2009年にJ VISAで渡米してしまったために今回のポジションで苦労することとなった。

J VISA(clinical)からはH VISAへ帰ることはできない。それは、おそらくアメリカ政府が学生で渡米した外国人によってアメリカ人のポストが減ることを避けるために作ったシステム、さらには日本政府としてもアメリカで勉強した人間がアメリカに永住することなくその成果を帰国して還元してほしいと言う思いからできているシステムであろう。


次のポストはJ VISAは受け付けてくれないため、僕にはO VISAしか選択肢は残されていなかった。

O VISAはスポーツ選手や芸能人などextraordinary abilityを持つ外国人のためのVISAで、取得は決して容易ではない。特に、外科医の場合、学位(PhD)や論文があれば取りやすいと聞くが、自分にはその方面で売りに出来ることはあまりなく、なかなか苦しい戦いであった。アメリカで臨床をされる先輩の先生方に相談したところ、ただ心臓外科医として有名病院からオファーが来ているというだけでである程度のAbilityを証明することになるのでなんとかなるだろと言われていたものの、やはり実際にVISAを手にするまでは不安であった。当然、VISAに関して専門に扱っている一流弁護士に依頼して、費用もおよそ100万円かけた(うち、成功報酬が30万)。多くの先輩先生方の助けをかりて非常に感謝している。うまくいってよかった。


ちなみに次のポジションで必要なものは、

1.O VISA, H VISA, or Green Card

2. State license

3. Credential(病院の会議をクリアする必要がある。まあ普通大丈夫だろうけど。)

そのうちNew York State Licenseは徐々に厳しくなっている傾向にあると聞いた。実際に僕が求められたのは、

1.外科専門医

2.6年間以上の日本での研修

3.3年以上のアメリカでの臨床経験

などなど。ちなみにここで言うstate licenseは3 year temporary licenseですが、clinical fellowに必要なtraining Licenseとは違います。

中途半端な情報で役立たないかもしれませんが、参考にして下さい。